《雑草(コラム) 》
極端だが田畑を耕してきた農業は、時代遅れということか
地球の人口は2022年に80億人を突破し、2100年、あるいは早ければ2061年に100億人を超えるという国連予想もされており、食の安全保障が言われている。
なので食の自給率を高めていく、そのためには、強い農業を目指し、農家を大切にしていくという方向へ向かっていくことなのかと、考えたりする。
ただ前回に続いて「日本のスタートアップが世界トップレベルの技術を誇るという完全閉鎖型植物工場」ということを調べていくと、ロボットやAI、ハチによる受粉技術を組み合わせ、通年で高品質なイチゴを生産したり、世界初のユニット式閉鎖型の植物栽培装置を開発し、一般的な植物工場の約5倍の生産性が実現され、それらを進めていくということらしい。
そして、世界初のユニット式閉鎖型の植物栽培装置をまた調べていくと、その一つは、ゲノム編集によりグルテリン(貯蔵タンパク質)を大幅に低減させた改変イネの作出に成功したという。
このグルテリン低減イネにおいて、組換えタンパク質4種類の蓄積量がいずれも約2倍に増加。
残存しているプロラミンも低減させることで、組換えタンパク質蓄積量がさらに高まると期待される。…などと説明されている。
写真=農水省による食料安全保障に資する完全閉鎖型植物工場の実現に向けた調査研究の1コマ
初めて聞く言葉もあり、ちょっと分かりにくいが、ゲノム編集や組換えタンパク質という食品に力を入れていくということのようだ。
ゲノム編集食品については、農作物の品種改良などによる食料問題の解決のほか、新たな治療技術の創出、創薬の加速、CO2吸収力を高めた植物・海藻の開発による気候変動への対応等、さまざまな分野での応用が期待されているという。
また、従来の品種改良でできた食品と同じとされ、安全性についても従来の品種改良品と変わらないとも説明されている。
頭ではなんとなく理解はできても、目の前の田畑でとれたお米や野菜を食べている地方の人たちにとっては、ちょっと不安な部分もある。
大穀倉地帯で化学肥料を使った痕跡が地層として表出
問題点は別なところにもある。
少し話が飛び、江戸時代は、石高で土地の価値を換算し年貢の基準となって、藩の財政を支えていて、人口の80%は農民、食糧自給率は100%に近い状態だったとも言われている。
そして、産業革命とともに化学肥料が発明され、大量に作物をつくることが出来るようになって機械化もさらに進み、だんだん農家が減少してきたという側面もあり、それが、ここ数十年続き後継者不足、耕作放棄地ということが今、顕著になってきている。
さらに、ロボットやAI、ゲノム編集や組換えタンパク質という新たな産業革命により、農業にもさらなる大きな変化をもたらそうとしている時代になってきたということなのだろうか。
そうなると、今ある農地や農家は、どうなっていくのか、極端にいうと、田畑を耕してきたこれまでの農業は、時代遅れということになっていくのだろうか。
そんな中で、大量生産、大量消費で作られた食材の1/3は廃棄されている飽食の時代という現実があり、一方で2024年には世界人口の約8.2%、およそ6億7300万人が飢餓に直面しているという悲しい現実もあって、その矛盾に国連は警鐘を鳴らしている。
この欄で別なテーマを取り上げ、人新世ということも書いていて、化石燃料を大量に使い便利になった社会が、地球の地層にしっかり現れていて、巨大隕石がぶつかったほどの環境の変化をもたらすという、私たちが今、生きている人新世の時代。
地層で見てみると別に、大穀倉地帯では、化学肥料を使った痕跡が地層として表出している場所もあるという。
地球本来のあるべき自然の中で循環させる小さな取り組み
さらには、機械化や化学肥料を使い大規模に、単一作物を大量生産する農業では、その土地から水が無くなり枯渇しているという報告も聞き、先進国にとって飽食するほど豊かになった食だが反面、そのマイナス面が大きく表出して、地球環境負荷に大きな影響を与えている。
そうした現状を考えるときに、小さな取り組みではあるのだろうが、小規模農家の見直し、地球本来のあるべき自然の中で循環させたり、不耕起栽培などが地球を救う一つのテーマであると提唱されている。
逆に、化学肥料を使い、機械化された農業に加え、完全閉鎖型植物工場ということになると、食の供給を一定の企業が牛耳ってしまうという結果になりやしないか。
そうなると、農地や農家は守れない…ということになるのか。
さらには、一時期話題になっていた種子法や種苗法改正などの種の問題のように、自由に食の生産に関われなくなれば、逆に食の安全保障ということは担保できなくなるのだろう。
以前から伝えているように、米など私たちの主食である作物は、需給バランスを見て生産を決めるとかでなく、自給率や食の安全保障というという点からもある程度、国が守り、補償をしていくというスタイルでないと、農家も国民も守れないのではないか。
もし、国が目を向けないのであれば、国民の中で意識のある人たちが、小さな取り組みかもしれないが、地球環境に優しい農法での自家菜園も含め、自分たちで食べる食は、自分たちで作っていくという機運を高め、そこに地方、地域が何らかの形でヘルプしていく。
完全閉鎖型植物工場もいいのかもしれないが、特に自然豊かな地方では、その自然を大事していくことも含め、何をしていくべきか考えるときだと感じている。地球環境だけでなく私たちの身体にもいつかしっぺ返しがくる?(米永20260220)
















































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