2024年08月17日 10時04分

《戦争と平和 》

先の大戦で散華の特攻隊員908名慰霊と平和への祈り捧げ

鹿屋市で第29回終戦記念日の集い

 第29回終戦記念日の集いが令和6年8月15日、鹿屋市今坂町の小塚公園内特攻慰霊塔前特設会場で開催され、先の大戦で散華された特攻隊員908名の慰霊と平和への祈りを捧げた。

 主催は、鹿屋航空基地史料館協力会(平田辰雄会長)。

写真=サイレンに合わせ黙とうを捧げる参加者

 国歌斉唱のあと、サイレンに合わせ黙祷、平田会長が「オリンピックの卓球、早田選手が、特攻隊員のために知覧特攻平和会館に行って祈りを捧げたいという話を聞いて、鹿屋にもぜひ来てもらいたいと伝えた。今日は908名の御霊に祈りを捧げたい」などあいさつ。

写真=あいさつする平田会長

写真=森山衆議院議員の船迫秘書がメッセージ

 来賓を代表して、森山裕衆議院議員の船迫作章秘書がメッセージを代読し、海上自衛隊第1航空群の大西哲群司令があいさつ。

写真=第一航空群の大西群司令らが焼香

 出席者全員による焼香があり、平田会長による講話では、群馬県高天原の日航機墜落で520名の犠牲者を出した事故で、上野村での陣頭指揮を取った的確で機敏な黒沢丈夫村長の采配の話。

 また、日航に日本で初めてジャンボ機の機長になった藤田怡與藏さんも、ゼロ戦パイロットで、それぞれ思いを持たれながら戦後も活躍された…などの話を紹介した。

写真=講話をする平田会長

 平田氏は「特攻に従事し家族や恋人のために亡くなっていった御霊を、今後も語り継いでいきたい。
 
 基地史料館も、永遠のゼロが映画化、テレビドラマになり、若い世代も訪れるようになってきた。
 遺影等の提供も家族からの申し出も多くなっており、卒論で特攻のことを書きたいということで訪ねてくる大学生もいて、どうしたら平和が保たれていくのか、根本に帰ってさらに務めていきたい」など話していた。

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