《医療・福祉 》
脳卒中はどうしておこるのでしょうか?セミナー
鹿屋市吾平町のしんみようず内科・脳神経内科で
鹿屋市吾平町のしんみようず内科・脳神経内科健康セミナー「脳卒中はどうしておこるのでしょうか?」が、令和7年3月26日同院研修室で開催された。
講師は同院の新名主宏一院長。

脳卒中は、生活習慣および生活習慣病改善への取り組みが密接に関係していて、「脳」が何かに「中」(あた)ったように急に卒(たお)れる病気。
何かに中るとは、脳血管の異常のことで、詰まると脳梗塞で頻度約75%、破れると頭蓋内出血(脳溢血)で頻度約20%。年間35~37万人が発症するという。
脳血管についての説明、血管の詰まり方、脳梗塞の種類、心原性脳塞栓症はなぜ起こるのか、不整脈など日常診療で発見可能な脳卒中の原因疾患、生活習慣の改善、生活習慣病改善への取り組みで発症予防、再発予防が可能…などの説明があった。

質疑応答では、食事は、何を一番注意したらいいでしようかなどの質問に、バランスの取れた食事を取ることが一番いいです…など答えていた。
新名主院長は、2001年熊本回生会病院山鹿市立病院に赴任した際に、患者から畑を借りて園芸を始め、2012年徳田脳神経外科病院赴任時に園芸好きなスタッフと園芸療法を始め、同院の建物裏や近くにせっちゃん農園を開設。
診療窓口では、その農園で収穫した野菜等の提供も行っているほど。
最後に、次の脳卒中予防の10か条を紹介した。
手始めに血圧から治しましょう
糖尿病 放っておいたら悔い残る
不整脈 見つかり次第すぐ受診
予防には タバコを止める意志を持て
アルコール 控えめは薬過ぎれば毒
高すぎる コレステロールも見逃すな
食事の塩分・脂肪 控えめに
体力に合った運動 続けよう
万病の引き金になる 太りすぎ
脳卒中 起きたらすぐに病院へ
脳卒中は、発症後2時間以内に治療を開始すれば良好な回復が期待できます。また、食事や栄養、散歩や趣味活動など適度な運動を…など伝えていた。
同院では、生活習慣病、血液疾患、甲状腺疾患、一般感染症などの内科疾患を含め、認知症の包括的診療体系の構築、脳卒中の予防と再発防止、そして、パーキンソン病を代表とする神経難病の診療に取り組みたい…とPRしている。