《教育・社会 》
日本の伝統芸能「能」に触れ体感、体験も
大姶良小学校創立150周年記念事業・夢アートアカデミー
創立150周年記念事業・夢アートアカデミー「能のすすめ」が、令和7年10月22日(水)、鹿屋市立大姶良小学校体育館で開催され、二十六世観世宗家、観世清和氏による能の話、ワークショップがあり、児童らが初めての能に触れた。
観世清和氏は、流祖観阿弥・世阿弥・音阿弥の子孫として700年の伝統を受け継ぐ二十六世観世宗家。
国内はもとより、フランス、インド、タイ、中国、アメリカ、ドイツ、ポーランド、リトアニアなどの海外公演。
「箱崎」「阿古屋松」「賀茂物狂」などの復曲、「聖パウロの回心」「利休」などの新作能に意欲的に取り組み現在の能楽界を牽引している。
能楽宗家会会長、東京藝術大学客員教授。
この日は、観世清和氏が能の型など実際に所作や舞を演じながら「想像力を働かせ、うれしさを表現するときは、うれしさを大きく表現」など説明。お弟子さんの所作による扇の使い方、表現の仕方の解説もあった。
能の代表的な演目「高砂」や「安宅」など写真を示しながら説明。
観世宗家の発声に合わせ、「息を十分に吸って一番声が出るように、1回目より2回目のほうが大きく出せるように」など伝え、祝言小謡の「老松」を、児童らが会場いっぱいに響き渡る声で唱和。
その声に合わせ観世宗家が舞を披露した。
「日本の伝統芸能には、能の他に歌舞伎や文楽があり、日本の古典に興味を持ったら、自分で努力して触れてみること。そしてお友達をいっぱい作って、大切にしてください。それが皆さんの力になる」など話した。
また、能楽作品の「土蜘蛛」の一番の見どころ、独武者が土蜘蛛と戦う場面が演じられ、土蜘蛛が千筋の糸を吐き出し、激しく争う場面では、会場から大きな歓声と拍手が沸き起こった。
土蜘蛛の吐き出す千筋の糸が放物線を描くように作られ、この糸を作る人たちについても説明、この人たちがいなくなると、土蜘蛛の演目ができなくなること、モノを大切にして使うこと…などが話された。
初めて観る能に、児童代表の木幡蓮君がお礼の言葉を述べ、植木ひなのさんから花束が贈られ、感謝の気持ちを伝えた。
観世清和氏は、「機会があればまた訪れたい。一過性でなく、繰り返し観てもらい、古典芸能に触れる機会が少しでも増えたら」など話していた。
なお、大姶良小学校創立150周年記念式典は、2025年11月8日(土)9:00~11:25、鹿屋市立人姶良小学校体育館で開催される。
海上自衛隊の若鷲和太鼓で幕を開け、式典では厳かに、また児童の合唱も披露。
式典終了後、NPO法人まちづくり地域フーラム・かごしま探検の会代表理事である東川龍太郎氏を講師として記念講演を行う。
工ンディングでは、ヨサコイの舞も披露される。
一般の方々の参列も可。


















































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