2023年11月08日 19時12分

《大隅点描 》

隼人の首領、あるいは武内宿祢を象した大男、練り歩く

弥五郎どん祭り

 11月3日、曽於市大隅にある岩川八幡神社に伝えられる隼人の首領、あるいは武内宿祢を象して造られた高さ4・85メートル、腰に長さ4・85メートルと2・85メートルの大小刀を帯びた大隅町独特の祭りで、大男「弥五郎どん」の浜下りが行われ、岩川市街地を練り歩いた。

 午後1時に高台にある神社境内から浜下りが始まり、木台車引きされた弥五郎どんは、参道の下りから、鳥居くぐり、市街地での高架橋くぐり、さらにはやや長い登坂では、引手の小学生男子による汗ばむ場面と見せ場も多く、沿道は万人の見物人で賑わいを見せた。

 また御神輿もあり、お旅所(大隅中央公民館前庭)にて、お神への巫女舞が奉納された。

 お旅所近くのお菓子屋さんでは、名産の甘酒、弥五郎菓子などが手土産品として人気があり、また親子連れに人気の約300メートルに及ぶ出店通りは身動きができないほどの人出だった。

大隅の自然、歴史研究 坂元二三夫

最新の記事

合計 1369 件中 1ページ目を表示

カテゴリ最新記事