2024年08月20日 17時45分

《政経・産業 》

進路選択の材料に役立てて~高校球児が鹿屋体大施設体験

 令和6年度鹿屋体育大学野球部高校生合同練習会が8月16日・17日の2日間の日程で実施され、全国から来春入学を検討している高校生が大学野球を体験した。

 合同練習会は、大学のオープンキャンパスが夏の甲子園予選と重なる全国の高校球児を対象に、毎年夏休みの時期に進路選択の材料にして欲しいと野球部が企画し実施しているもの。

 今年も愛知、神奈川、沖縄、東京など全国各地から総勢45名が参加し実施された。

 2日間の日程で開催された練習会は午前中打撃、走塁、守備に分かれてそれぞれ実施。午後からは実践練習と鹿屋体育大学が誇るSPセンターで最新機器を使った測定をするなど高校生にとっては新鮮な内容となった。

 また、夜には大学の近くで野球部が食トレで利用している、「かごしょくのおうちごはん」で夕食も学生らと一緒に摂り色々なアドバイスを学生らから受けた。

 新潟県から参加した田村太幹さんは「大学生のレベルが高く雰囲気が良いです。バッティングの測定をするのは初めて。2次試験の対策をアドバイスして貰いました。」

 徳之島高校から参加した勝亮翔さんは「鹿屋体育大学に入学したくて練習会に参加した。体験したことのない機器でピッチングの測定もしてもらい細かい所まで知れた。夕食も体に良い食事かなと思った」と充実した表情で話していた。

 バッティング練習でアドバイスを受けていた広島県から参加した藤田雅行さんは「木製バットは根っこに当たると手が痺れます」と金属バットの違いと体感。「先輩のアドバイスでよい打球が打てました」と高校野球とは違う大学野球ならではの雰囲気に楽しそうに語った。高校生らは学生生活の様子や2次試験対策など先輩に直接質問して充実した表情で練習を終えていた。

 昨年練習会に参加し実際入学した部員も多く1年生の増山陽大さんは「昨年練習会に参加して施設と雰囲気をみて選択肢を絞り鹿屋体大への入学を決めました」と話し、また、1年生の熊谷昂哉さんは「実際入学して野球を楽しめています。高校生にも楽しさを感じて欲しい。大学入試までの過ごし方や2次試験の対策などアドバイスしたい」と経験談を踏まえアドバイスを送っていた。

 同部藤井雅文監督は「今年は過去最大の参加者で嬉しいですね。練習会がきっかけで部員も増えている。1年生にとっても少し成長するタイミングになったらいいと思う。4年生は一緒にプレーすることはないが、次を担ってくれる高校生らへの配慮を見ると、心と心が繋がっていく感じがして強い組織になっていくと思う。」と合同練習会の役割は大きいと話す。

 国立大学ゆえ、大学入学共通テストの受験勉強は避けられない。高校生らは充実した2日間を過ごし、目標を明確に受験勉強への熱が更に増した2日間となった。

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