2025年01月22日 11時31分

《地域づくり 》

未来を切り拓くきっかけにしてみんなが奏でるまちづくり

第二章「わたし」×未来を切り拓くワークショップ

 「わたし」×未来を切り拓くワークショップ第4回目が、令和7年1月12日、「未来へ続く私への手紙」として高田奈生氏らがゲストで、リナシティかのやにて開催された。
 主催は鹿屋市、企画運営はおおすみハナマルシェ実行委員会。

写真=しっかりやる事やれば何とかなると高田奈生氏

 高田氏は、2014年鹿屋体育大学入学し、卒業後に航空会社からイベント依託会社を経て2022年1月に鹿屋市地域おこし協力隊自転車隊員として着任して2024年12月 卒隊した。

 2年間の浪人を経て念願の鹿屋体育大学へ入学。高校はソフトボール部で大学は自転車部の勧誘を受け入部すると周りはオリンピック選手や日本代表、インターハイチャンピオンがゴロゴロいる環境だった。

 在学中、全日本インカレ女子総合の団体優勝や個人種目で上位入賞した事から、分からない事は人に聞くスキルを学び、しっかりやる事やれば何とかなると学んだ。

 自転車選手を引退しANAエアポートサービス株式会社へ入社後は色々なピンチも仲間や周りの先輩に助けられ自分も助けたり周りに助けて欲しいと言えるようになった

 大好きな仕事だったが長く続けるには難しいと考えた頃コロナと重なり、プロ野球関連の仕事に転職。
 引退後は全く自転車に乗らず手放そうと思っていた矢先、鹿屋市地域おこし協力隊へどうか?と声かけがあった。一度断り2度声をかけてもらった事から協力隊に応募。

 自転車を活用して3年間で何かを残す…。鹿屋市のネットワークが自転車関係者のみしかないと悩みながらもこれまでの経験から何とかなると活動を開始した。サイクリングイベントや試乗会、こども向けのストライダーなど手がけた。

 これからはトップアスリートの支援やスポーツ選手のセカンドキャリア支援、スポーツに限らず、文化、福祉、観光分野への業務拡充をしていきたいと語った。

写真=鹿屋女子高家庭クラブの活動を発表

 次は鹿屋女子校家庭クラブの活動を宮ケ原明依さん、是枝陽和ひよりさんが発表した。

 「学校の困りごと」アンケート結果からインターアクトクラブと雑巾をつくり清掃に使ったり、おむつ、スタイを作り乳児院へ届けたり、不要となった体育館シューズを綺麗にし、海外へ届けるなど昨年から郊外の活動も増えた。

 街づくりの一員として街づくりに活かすために高校生でも出来る事を考えた。SNSで発信し県外の高校とも交流。

 そして染色技法を学び、SDGsの目標からばらを活かした街づくりとして、薔薇の花がらを染料とし、草木染め調理室を使い環境に配慮した染液を作り染料をした。

 SDGsの目標からばらを活かした街づくりとして、薔薇の花がらを染料とし、草木染め調理室を使い環境に配慮した染液を作り染料をした。発色の実験で、ばらの花の染色は難しいとわかった為、女子校出身の草木染め作家の吉屋和鼓さんから教えを受けた。

 これまでの活動で地域の課題を解決出来て、地域の色々な方と繋がり深めて役に立つことを認識した。

 今後の活動予定は
 ⑴学校の困りごとを解決する活動。不要なタオルを雑巾にリメイクなど。
 ⑵社会問題や地域の問題に目を向ける。
 社会福祉協議会、鹿屋市市民課男女共同参画室との連携などしていきたいと発表した。

写真=その場その場を楽しめる特技を活かして働くのが好き…と長島未央子氏

 ゲスト2人目は株式会社KAGO食スポーツ取締役 管理栄養士、公認スポーツ栄養士の長島 未央子 氏。

 熊本の高校時代では陸上競技部に所属。自己流の減量で失敗し走れなくなった友人を目の当たりにしてスポーツ指導には栄養も必要だと“運動と栄養”を指導できる指導者を志す。

 その後、短期大学の食物栄養専攻科に進学、卒業後は病院等で栄養士としての実務経験をし、管理栄養士を取得。

 また同時期に鹿屋体育大学に編入学。選手として学生として学び、知識として持っておくのも大事だが、どう活かすか?タンパク質がどれくらい必要か知っていても摂らないと意味がないと同大学院修士課程を経て2007年から2022年まで鹿屋体育大学で教員として活動。

 また、鹿児島県におけるスポーツ栄養の普及啓発に尽力する。トライアスロンのオリンピック選手の食事を作る栄養士としてサポートをした時のこと、実務経験をクリアするためだけに老健施設で働いていたが、アスリートの現場でスポーツ栄養と高齢者の栄養が繋がる事があった。
 高齢者は必要だけれど食が細く食べられない。そこがアスリートと共通するところなど発見もあった。

 大学生のケガの発症の原因が成長期の運動、栄養、休養のバランスにあると考え、ジュニア期から栄養、体調管理に対する対策をするため、2016年9月に株式会社KAGO食スポーツを立ち上げ現職。

 時間がかかるからこそ、目の前の事を、しっかりやる事、違和感を感じたらそのままにしない事が大事だと感じた。

 アスリート食堂が出来て食環境が整ったが女子選手が立て続けに疲労骨折があった時に、なぜ食環境は悪くないのにとヒアリングを取ると初経が18歳だったり、無月経だったりと無くて楽だとの認識があった。そこで小中学の頃からの食事が大事だと気付いた。

写真=塩麹や甘酒、米粉などを使用したケータリングの軽食

 大学で強くなろうと来たのに、待っててもコーチや先生の適切な指導がないと無理だと教員と二足の草鞋をはいて色々な相談を受けた。

 食べられないのに、無理やり食べさせる事でメンタルをやられてしまう。胃も筋肉だから、少しずつ食べていかないと消化も吸収も出来ない。ではまず伝えるのは先生か?親か?とスポーツの食育を鹿児島から伝えていきたい。

 おうちごはんは、アスリート向けという訳でなく色々な方が交流できる場所として使って集まる場所にしたい。

 それを作り上げるのにどうしたら良いのか相談したり試行錯誤している。

 専門はアスリートの貧血。色々な競技で鉄欠乏が起きていて、集中力が落ちている。予防という概念をまずアスリートから持ってもらいたいと話した。
 ワークショップ後は、交流会もあり長島未央子さんの営む「おうちごはん」のケータリングで会食を楽しんだ。

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