2024年10月08日 15時08分

《教育・社会 》

LGBTQ+知ってますか?誰もが自分らしく生きられる社会

鹿屋市で「性の多様性」について理解を深める講演会

 「性の多様性」について理解を深める講演会、LGBTQ+を知っていますか?~誰もが自分らしく生きられる社会が、令和6年10月5日、リナシテイかのやで開催され、LGBTQ+の当事者として講演や居場所づくり、支援活動等を行っている小野アンリ氏の講演を聴いた。

 鹿屋市は令和6年10月1日に。性的マイノリティ(LGBTQ等)の人たちが暮らしやすい環境づくり"につなげる制度「パートナーシップ宣誓制度」を導入。
 そこで同制度への理解を深め、性的マイノリティに対する理解促進を図り、多様な性への理解が深まり、偏見や差別のない誰もが自分らしく生き生きと暮らせる社会の実現を図るため開催。

写真=目の前にいる人の性のあり方を決めつけるのはやめよう…など小野さん

 講師の小野アンリ氏は、LGBTQ+の子ども・若者サポート団体proud Futures共同代表で、元小学校教員。

 私たち一人ひとりは、この世にたった一人しかいないかけがえのない存在です。そして、一人ひとりに個性があるように、性のあり方も多様てす。
 多様な性が尊重され、「誰もが自分らしく生き生きと暮らせる社会」となるように、多様な性について考えてみませんか…と呼び掛け、約50人の市民が熱心に話を聴いていた。

 講演では、性の多様性について、人の数だけそれぞれ性に対する考え方があることなどが話され、小野さんは、子どもの頃、自分の性のあり方がわからなかったこと、学校の先生になりたくて、このままの気持ちのままで果たして先生になれるかどうかなど考え悩み、23歳の時に社会的に男性として生活をし始める。

 改名し、テストステロン注射を打ち、36歳でノンバイナリーであることを積極的に表明するようになったという。

 性的マイノリティについて、意味が分からん、理解できないという人は、無理に理解しようとせず、本を読んだり、学習会やレインボープライドへ参加したりして慣れてもらいたい。
 いろんな性のあり方の人が安心して過ごせる場所や関係性を作るため、自分の頭の中の声でなく、相手の声を聴くのが大切。
 なので、自分の中にある価値観や、自分にとっては何が普通なのか、自分の中のアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見や思い込みから偏ったモノの見方をしてしまうこと)を知ること。

 相手の性別を決めつけたり、女/男らしさを押し付けたり、目の前にいる人の性のあり方を決めつけるのはやめる。

 LGBTQ+の人たちも当たり前にいることを前提に、その人らしさを尊重するセーフティスペースを作る。

 LGBTQ+の子どもたちが大人になっても暮らせる、離れていても安心して帰って来られる鹿屋市へ…など話した。

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