2024年11月16日 06時43分
《防衛 》
海自 滞空型無人機機種 MQー9Bシーガーディアン決定
防衛省は、海洋監視強化における海上自衛隊の滞空型無人機(UAV)の機種決定について令和6年11月15日、MQー9Bシーガーディアンを決定したことを明らかにした。
提案者は双日株式会社。製造会社はジェネラル・アトミックス・エアロノーティカル・システムス社(米国)。
MQー9Bシーガーディアンは、海上自衛隊の滞空型無人機(UAV)として必要な要求事項を全て満足しているものであった。というのが選定理由。
機種選定作業の経緯は次の通り。
令和6年8月21日 提案希望者に対して提案要求書手交
同10月1日 提案者から提案書を受領(双日株式会社のMQー9Bシーガーディアンのみ)
同11月15日 防衛省において機種決定
MQー9Bは全長約11m、幅約24m。航続距離は約4800キロ、航続時間は約24時間。赤外線カメラや海洋監視レーダーなどを搭載。
滞空型無人機導入に関しては、2023年5月~2024年9月、八戸航空基地(青森)や鹿屋航空基地でMQー9Bを使った試験運用が実施されてきた。
今後は、2028年度に初号機の運用を開始し、2032年ごろまでに計23機を取得する計画。
配備先は、今後検討するとしているが、鹿屋が将来的な運用の拠点になる可能性も十分あるとしている。
防衛省によると、取得費は制システムや付属品を含め1式当たり平均約120億円。2025年度予算の概算要求に262億円を盛り込んでいる。
政府が2022年12月に閣議決定した防衛力整備計画は、おおむね10年以内に海自が無人機部隊を2個持つと明記している。