《地域づくり 》
多様性を活かす男女共同参画~「わたし」×未来を切り拓くワークショップ
「わたし」×未来を切り拓くワークショップ ”ふつう”ってなんだろう?が、令和7年9月21日(日)、リナシティかのや 1階 RINA BASE+で開催された。
~身近なモヤモヤから見えてくること〜と題してゲストスピーカーの講話、ワークショップとして実施。
これは男女共同参画を基盤した立場や世代を超えて語り合う全4回シリーズ の1回目。

写真=学生も一般の人も混ざって語り合う
主催者の隈崎和代氏が「自分、友達が社会で制限がかかった経験はある?女だから、男だから向いてないあなたには無理と言われた事は?男女がともに参画し、自分らしく生きられる事について考えてみよう」と問いかけ、考える時間を設けた後、ゲストスピーカーの下平瀬哲郎氏の講話が始まった。

写真=学生を前に語る下平瀬氏
鹿屋市串良町で生まれ育ち5歳で事故により右腕を失った。
弟、妹がいて自分ばかり色々な事をさせられ、なぜ自分ばっかりという思いとレールを引きたがる父に反発して育った。
高校卒業後はプログラマーとして鹿児島市内で10年働いた後、欠員補充で本社の熊本へ栄転し新しい環境の変化への対応や人脈をゼロから構築しシステムコンサルタントも手がけるようになり人付き合いも鍛えられた。
社会的に問題になった事件の関連会社だった会社の対応に憤慨して本社で約10年勤め上げて退社した。
ちょうど阪神大震災が起こりインターネットが全盛期だった為、熊本で会社を立ち上げる事になった。
右腕が無いという身体的特徴がある為、社会貢献活動への誘いもたまに受けていたが私の身体的特徴は私にとっては普通で持てない荷物を人に頼む事も普通の事だと思って来た。

写真=地元の素材を使ってドリンクを販売する経緯を話す倉岡さん
ボランティアで色々動くと情報が沢山集まってくる為、良くも悪くも情報発信のキー局みたいになっていた。
みんなに優しい街づくりとは?
車椅子の方は段差を無くして欲しいと言い、目が見えない方は段差をつけて欲しいと真逆の要望にどう街づくりをする?と考えると、物理的なバリアがあっても、助けてくれる人がいればなんとかなるのでは?との考えに至り人づくりの活動を始めた。
自分自身の気付きとして自分が歩いて来た道はレールとなり自分はステーションで駅。両親や祖父母はレールで繋がっていて駅の周りの街は友達や会社、ひかれたレールに乗っかるのが良いのか、レールを無から作っていくのか考えると、みんなが立ち寄れる駅になりたいと思い、自分を磨くには遊びや学びが必要で私という駅の先に活動がある。
色々な人がレールを繋げてくれて点と点が線で繋がると面になる、それが面白いし、自分1人で難しい事を得意な人に繋がっていくと世の中の為になる自分になれるかなと思っている。
自分という駅を大きくして生き抜く力を付けていくのが私のテーマ。と結んで講話が終わった。

写真=辺塚だいだいを使った飲み物を振るまう「aya」の倉岡さん
第二部のワークショップは中学生、高校生の参加者も混じって
普通ってなんだろう?
それは誰にとっての普通?今と昔でどう変わってきた?
普通でいる事で安心できる部分と苦しくなる部分は?の問いかけに4人ずつグループを組み意見交換を行った。
最後に車座になり1人ずつ感想を述べ
・色々な世代の人と話して気づきと学びがある。
・普通はそれぞれあるから強要しない方が良いと気づいた。
・自分の普通、相手の普通があって良い凸凹が合わされば良いのかな。などの感想を皆で共有した。

写真=車座になり感想を共有
次回は10月19日(日)
時間:13:00〜16:00
会場:リナシティかのや 1階 RINA BASE+
参加費:無料(おやつとドリンク付き)
定員:各回 約15名
申込:QRコードまたはプロフィールリンクから
