2023年12月12日 10時45分

《建設・インフラ 》

橋なのかトンネルなのかいろいろ技術的な課題がまだある

錦江湾横断道路建設促進議員連盟勉強会と県議会一般質問

 錦江湾横断道路建設促進議員連盟勉強会が、令和5年12月7日、県議会庁舎4階の全員協議会室で行われた。

写真=勉強会会場

 出席したのは、同議員連盟会員や他議員のほか、垂水経済同友クラブの八木申一郎会長や池山節夫垂水市議会議員、鹿屋経済同友クラブの中原浩一会長ら大隅半島から。
 県総合政策部総合政策課、県土木部道路建設課職員ほか。

写真=鶴田志郎会長が開会あいさつ

 角野剛事務局長による司会・進行で、鶴田志郎会長が開会あいさつ。
 勉強会では、錦江湾横断道路の技術的可能性について次の3氏が、説明を行った。
大成建設株式会社九州支店営業部(土木)の高橋幸久統括営業部長
大成建設株式会社営業総本部まちづくりプロジェクト推進部の竹内正信部長
大成建設株式会社九州支店鹿児島営業所の林幸一郎所長

写真=大成建設㈱による講師陣(左)と垂水経同ク会長ら

 説明では、錦江湾横断道路の位置やルート、道路規格や幅員構成、トンネル方式案の施工法など。
 大成建設㈱がこれまで施工した鹿児島東西道路シールド工事例が紹介されたあと、トンネル開通後の地域活性化について、東京湾横断道路アクアラインの例を挙げ、「つながる鹿児島」として、「狭域」でつながる=桜島エリアの安全な移動。
 「中域」でつながる=錦江湾の対岸(鹿児島市⇔垂水市・鹿屋市)で居住、観光、生産、物流、研究、医療福祉、健康、公共機能などの機能連携強化、サテライト等によりウオーターフロントエリアの魅力創出。
 「広域」でつながる=県内広域ネットワークで、広域ネットワーク構築により県内の回遊性を向上。
 その効果として、滞在時間の長期化と上質な観光地への成長、鹿児島にしか味わえない、地域資産を活かし、地元と連携した観光魅力創造の仕組み、鹿児島全体をまるごと観光地として、かごしまエコロッジ、宇宙開発をテーマとした民間主導のまちづくり、…などを挙げた。

 質疑応答があり、郷原拓男会長代行が閉会のあいさつを行った。

県議会一般質問で郷原県議が錦江湾横断交通ネットワークについても質問

 また、この日、郷原拓男議員は、県議会一般質問で土木行政について、地元社会資本整備関係、錦江湾横断交通ネットワークについて質問。
 塩田康一知事は、「勉強会の中身は聞いてはいないが、錦江湾道路について橋なのかトンネルなのかいろいろな技術的な課題がまだあるかと思いますし、最近の経済状況と様々な検討課題について検討をしながら、市の行政とも語りながら、しっかりと勉強していきたい」など答弁した。

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