2025年05月12日 10時49分

《農林水産 》

大崎町永吉の耕作放棄地にマコモ植栽、山椒に続いての事業

大崎町元気な地域創出モデル支援事業

 大崎町永吉の耕作放棄地で、令和7年5月7日、肥大した新芽であるマコモダケが食用とされるマコモの植栽が行われた。

 農家の高齢化等もあり各地で耕作放棄地が増え続けているその対策、大崎町元気な地域創出モデル支援事業として行われたもの。

 同町では、この2月にも同じく耕作放棄地に、漢方等でも使われる山椒の木の植え付けが行われており、山椒に続いての事業となっている。

 このマコモ(真菰)は、イネ科マコモ属の多年草で、神の宿る草とされ、その葉は神社の注連縄(しめなわ)や茅の輪の材料とされてきた。
 茎は莚(むしろ)や蓑(こも)の材料としても用いられてきている。

写真=周辺は耕作放棄地が広がる

 このマコモは、2月の山椒と同じで、曽於市財部のおぐら農園の小倉範房さんの指導により植栽されたもので、約1反の休耕田に約1000本が植え付けられたもの。

 大崎町は、ごみの分別などリサイクル率ナンバーワンの自治体としてSDGs、持続可能な社会に貢献しており、生ごみを分別し町内の大崎有機工場たい肥を作っているが、同事業では、このたい肥を耕作放棄地で利用することで、地域の中の課題を循環させ解決、さらなるリサイクルに繋げていこうという試み。

写真=山椒の実証ほ場

 加えて農福連携事業として、地域のB型支援事業者の協力をもらいながら管理し、多面的に地域の活性にも貢献している。

 同町では、来年度以降もこうした耕作放棄地の解消に向けて実験圃場を重ねていくという。

 この周辺には耕作放棄地が広がっており、この日は、マコモの植栽を終え、2月に植えた山椒の育ち具合も確認しに行った。

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