《農林水産 》
地域経済への農・食貢献 データで解析~かやの郷アカデミー
地域を愛し、地域に愛される店~かやの郷第9回アカデミーが、令和6年6月15日、「食と農の魅力と課題について」をテーマ、鹿児島大学農学部の李哉泫(リジェヒョン)大学院担当教授を講師に、同店内で開催され、細かいデータを使い鹿屋市の農業について説明、課題など話した。
李氏は、全国の農業の傾向や課題を話したあと、鹿屋市の農業について次のデータを示し説明。
鹿屋市の総農家数は1982戸で、総世帯数の4・2%。産出額は約460億円。
経営体として1400のうち、耕種が754、畜産が678だが、産出額は耕種が113億5千万円、畜産が346億5千万円で、75・3%と畜産のまち。
農家の形態が、構造改革により経営面積4302㌶のうち、92経営体が1946㌶を占め大規模化、企業化、二極分化が進んでいる。
また、水田や牧草専用地などの農地地目別、借地など保有形態別の経営体数や経営耕地面積などを示し、雇用型農業経営が増えている。
農と食の雇用への貢献や、地域経済における農・食産業の貢献とその低下をデータで示し、農産物の販売における市場経由への依存度とその変化。
環境保全型農業への取り組みについてもその経営体数や面積、鹿屋市内の地区別人口の高齢化率など示し、農村集落に行けるコミュニティ機能の低下が進み、地域資源の荒廃化、住み難いが進展している…など話した。
参加者から循環型農業についての現状など質問があり、李教授を囲んでの自己紹介や地域農業に関しての意見交換があった。
第10回アカデミーは、6月22日(土)14:00~15:30、「食と農の魅力と課題について」をテーマに、坪水醸造株式会社の坪水徳宏常務取締役を講師に開催する。
受講料は、大人1000円/一人(お茶とお菓子付)
大学生以下200円/一人
FAX又は電話にてお申込みください…と呼びかけている。
TEL0994-44-451S FAX0994-35-0080