《地域づくり 》
学校が苦手な子どもたちに支援を「チャリティマルシェ」
学校が苦手な子どもたちに支援を!「チャリティマルシェ」が、令和6年12月7日、かのやバラ園売店内多目的ホールで開催され、手作り作品など雑貨や飲食のマルシェ、体験などで来場者が楽しみ、売り上げの一部はフリースクールの運営に役立てられた。
写真=Xmasツリー作ろうワークショップなど
出展したのは次のショップ。
野山の楽校のジンジャーシロップ
えんがわキャンパス今ここのジンジャードリンク、有機玉露焙じ茶、コーヒー
カツコさんのシフォンケーキ
ramuwa_kaの天然素材の生活雑貨
えんがわキャンバス今ここの手作り作品
きりんの観音力カードリーヂイング
やさしいハハリネズミの楽校の松ぼっくりの
Xmasツリー作ろう
民族館の民族衣装試着、民族楽器体験
minakoの耳つぼマッサージ
minakoのバルーン販売&ワークショップ
キリギリスによるウクレレ演奏&読み聞かせもあった。
学校に行けない子どもだちと家族のための居場所-それがフリースタール
「えんがわキャンパス今ここ」「やきしいハリネズミの楽校鹿屋・志布志校」の共同開催。
えんがわキャンパス今ここの桐原恭子さんは、今の不登校やフリースクールの現状などについて次のメッセージを伝えている。
令和5年度における鹿児島県の不登校児童数が5432人であったと発表されました。
鹿屋市においては、図書館の2階にマイフレンドルーム(適応指導教室)が設置されており、フリースクールはふらっと(西原)と今ここ(新川)に2カ所あります。
また、放課後等デイサービスでも不登校児を受け入れていますが、これらの場所に来れている児童の数は100名に満たないのが現状です。
では、それ以外の子供達はどこで1日を過ごしているのでしょうか。
学校に行かない選択をしたこども達は、呑気に家で過ごしているわけではありません。学校に行けなくなった時に一度挫折感を味わっています。
そして、家で過ごしていても両親を悩ませている自分を責めてしまったり、みんなと同じように学校に行けない自分や、見えない将来に不安を抱えています。
学校以外の場所で、こども達が罪悪感を持たなくても過ごせるような配慮が必要だと思われます。
学校以外の場所で学習しても、学校で学習したことと同じように登校したと認められるということが、社会的に広く認知され、親にも子どもにも真に浸透して欲しいと願います。
今ここは、一度傷ついた子供の心を癒すことから始めます。
そして、子供がここなら安心できると感じられるようになったら、いよいよ子供の「やりたい」気持ちを育てていきます。子ども達が自分の可能性を信じて、本来のありのままの自分で生きて行くためには、生き生きと自分の人生を生きている人々と交流して、多くの体験をすることが大切だと思っています。
テーマを決めて外に出て体験をした後、帰ってきてからまとめる作業を繰り返します。
子供の発想力を高め、あるもので工夫して遊べるように、広幅用紙や折り紙、箱や新聞、紐やリボン、貝殻やシーグラス、材木や松ボックリなど、あるものを活用して遊び道具を作っています。そして、遊びの中に英語を取り入れ、知らず知らずのうちに英語を身近に感じられるような取り組みも行っています。
これからはオンラインを活用して、海外に住む人たちとの交流や、アマゾンやアフリカなど想像が難しい地域の生活を知っている人たちから現地の話や、地球環境についての話などを聞く機会も持ち、世界に視野を向けられるような活動を取り入れたいと考えています。
また、近隣に住む匠たちにも協力していただき、子どもたちが様々な体験をできる機会を多く持ちたいと思っています。
今後は鹿屋市以外の地域にも出かける機会を広げていきたいと考えています。
さらに、現在毎月1回行っているこども食堂という機能を使って、お金を生み出すサイクルを学ぶ機会にしていきたいと思っています。
現行の子ども食堂は、子どもと一緒に企画したメニューを子どもと一緒に作り、提供するというスタイルです。
これからは、実際に予算と損益を見せて、お金を生む楽しみを教えていきたいと思っています。
不登校を減らすためには、子どもだけを何とかしようとするのはあまり効果はないと思っています。
不登校は日本の社会問題であり、人々が将来に不安を持つことなく、幸せに生きられる社会にしなければ、不登校は増加の一途を辿ると考えます。
身近にいる大人が生き生きと楽しそうに仕事をしていると、子ども達は自然と大人になることを楽しみにするようになるはずです。
ですから、まずは大人がいかに「自分の人生を幸せに生きるか」ということが、不登校解消の大きな鍵になると考えています。
そのために、保護者の方々へのサポートも大切にします。保護者の方々にも運営に関わっていただき、みんなが笑顔になるようなイベントも考えていきたいと思っています。
やりたいことが次々と湧いてきますが、子どもたちの状態とペースを大切にしながら私たちも成長していきたいと考えています。
えんがわキャンパス「今ここ」
鹿屋市新川町187-4
TEL080-5575-4866
almacreation04@gmail.com
やさしいハリネズミの楽校
鹿屋校・志布志校
https://hspkagoshima.com/
@082zxqoq