2024年11月28日 11時15分

《伝統 》

四人鬼神舞が復活~ふつはらまつり・へいわへのいのり

小学校で蓬原神舞と中野棒踊り

 ふつはらまつりが令和6年11月24日、志布志市有明町蓬原小学校で開催され、蓬原神舞と中野棒踊りが披露され、四人鬼神舞が復活した。

 神舞は神楽のことで、南九州地方では神舞と呼んでいる。

 熊野神社の秋祭りには、神社に伝承されている神舞が奉納されていた。
 神舞は終戦後しばらく途絶えていたが、昭和46年に地区の古老らにより復活した。現在では神社の秋の例祭日に一部が奉納されていた。

 高齢者が多くなり神社の入口の階段が急なため、秋祭りに参拝することが困難になり、一昨年から蓬原小学校でふつはらまつりとして開催するようになった。
 今年は11月24日に「ふつはらまつり・へいわへのいのり」として、蓬原小学校で開催された。

 神舞と棒踊りが披露された。神舞の演目は山舞1、山舞2、山舞3、矢抜きの舞、そして今年は四人鬼神舞が復活した。

 山舞の1から3番は一人舞。矢抜きの舞は四方に刺してある矢を抜いて回る舞。最後に復活した四人鬼神は、4人の鬼神が互いに衝突して相手を場外に追い出す内容の舞。鬼神舞の一人は女性が舞った。

 初めて四人鬼神舞を舞った宮脇達広教頭先生は「歴史と伝統のある神舞を初めて舞いました。舞は難しかったがみんなと一緒に練習し、楽しみを感じた。」と、吉井ちあきさん(40)も初めて四人鬼神を舞い「神舞を見ているのと違い舞うことは難しかった。345年受け継がれている神舞を舞うことができ、来年も舞いたい」と話した。

 神舞の次は「棒踊り」。体育祭で舞っていたが、一昨年から、秋祭りに舞うようになった。3尺棒と6尺棒を持った6人が1組になって舞う棒踊りで、舞が1区切りすると、体系を変えて再び舞った。

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