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参院選鹿児島 7日前期日前投票は9.74% 鹿児島市6.68%
20日投開票の参議院鹿児島選挙区期日前投票の7日前、令和7年13日までの状況が公表された。
4候補がそれぞれの公約等を訴え、党幹部等も来鹿し政策等をPRし激しい選挙戦となっているが、投票率の高さも当落に影響を与えることになり、今回、期日前投票は、前回の同じ時期に比べるとアップしているようだ。

今回7日前で県全体は9.74%、市では志布志市15.93%でトップ、曽於市は市長選が13日からスタートし14日からの期日前投票開始ということもあり2.05%だが、有権者49万5126という大票田の鹿児島市が6.68%、志布志市に次いで垂水市が14.18%、鹿屋市は10.07%。市全体は9.43%。
町村では、宇検村が28.17%でトップ。大隅半島では、肝付町も町長選が15日からスタートすることもあって3.48%だが、大崎町13.90%、錦江町13.74%、南大隅町11.73%、東串良町11.64%。
令和4年に行われた前回の参院選選挙期日7日前の期日前投票は、全体で6.89%であり、大票田の鹿児島市が4.03%、鹿屋市が7.01%だったことを見ると、鹿児島市や鹿屋市、県全体でも伸びている。
選挙中盤を過ぎ鹿児島選挙区では、自民党公認の元参議院議員、園田修光氏(68)。
そして自民公認得られず、今回立憲民主党推薦を得て出馬、自民重鎮で前参院議長の尾辻秀久氏の三女、尾辻朋実氏(44)の軸を中心に、激しい論争が繰り広げられる中で、参政党が、SNS等のアクセス数などかなり盛り上がっているようであり、牧野俊一氏(39)の存在も他候補に影響を与えそうだ。
選挙後も若い世代が政治に関心を持って欲しい
各候補の訴えや政党の政見放送、ネットに流れる情報等をそれぞれ見聞きする中で、参政党や保守党も含め、外国人に対する受け入れ見直しなどが強く主張され、日本人ファーストという言葉が重なって発信されると、選挙を通してそうした主張が電波に乗りネットで拡散され、何かおかしな方向へ日本という国が向かっていくようで怖さを感じる。
それも、先日同年代数人で食事をしながら語る中で、外国人の話に飛んで、「日本人より外国人のほうが優遇され、お金もいっぱいもらっているみたいでおかしいよね」という話が出て少し驚いた。
私の周りでは農業、耕種や畜産も含め、規模が大きくなればなるほど外国人雇用の必要性は高まっている現状を見て、例えば都会でニュースになるような事件等が、こちらで全くないとは言えないのかもしれないが、現実には農業だけでなく、他の産業でも必要な人手、人材になっている、特に地方では…という思いがあったのでその思いを伝えると怪訝な顔をしていた。
国政と首長選が重ねて行われる中でも、地方ではまず、少子高齢化が大きな論点でもあり、農家の高齢化、後継者不足も、今、続けて起きているコメ騒動のように、農業に対する施策のまずさが、流通の複雑さも含め農家の所得にも響き、農業という産業構造自体はもちろんだが、付随してより大切であろう食料安全保障の観点からの議論ももっと必要であり、こうした国政選挙を通して日本全国で巻き起こってほしいとも感じる。
ここ数年の選挙は、ネット情報が当落を左右するという勢いがある。特に国政選挙だけでなく地方における選挙でも投票率50%を割る現状があり、若者が投票しないという傾向が強いということもあり、若い世代がネットで、選挙や政治で盛り上がるのはとてもいいことだと思う。
ただ、ネットで目にし、特にある部分だけ切り取りされて流れているようなニュースや情報にそのまま飛びつくのではなく、有権者としても、これだけ争点が広がる中だが、外国人がなぜ必要とされるようになっているのかも考え、その技能的なことだけでない受け入れのシステムにも問題はないのかなどもっと論じられるべきだと思う。
何よりも、ここ最近、日本人としての不寛容さが取り上げられることも多くなってきており、それは西洋化された私たちの生活の中で、そのアイデンティティを失った日本人が、こうした日本人ファーストの訴え方でさらに大きなものを失っていくような気がしてならない。
このグローバル社会の中で異論はあるだろうが…。
令和4年参院選鹿児島選挙区の投票率は48.63%。
鹿児島市は45.79%、鹿屋市は41.65%と最低。最高は宇検村の79.90%。
期日前投票者数は増えているようだ。課題はあるが、ネット等で争点が広がり、せめて半数以上が選挙に行き、選挙後も若い世代が政治に関心を持ってほしいと思う。(米永20250714)