2024年09月14日 14時40分

《雑草 》

百条委員会、設置に向け自民県議団再考すべし…

 テレビ報道や新聞等で、岐阜県知事の百条委員会の報道で持ちきりである。自治体での偽証に強い権限で疑惑調査をするとある。
 事務や不詳事を調べる地方議会に設置される地方自治法100条に規定され、議会評決に基き調査実施を決める国会の調査権対に対応する強い権限があり、関係者の出頭や証言記録の提出を請求することが出来るとある。

 鹿児島県警の相次ぐ不祥事に関する県議会調査特別委員会の設置について、自民党県議団は現時点では反対する方針を決めたとあり、設置するには本会議で過半数の賛成が必要なため、最大会派の議論の結果により見送られる様だ。

 鹿児島県警では昨年以降性犯罪や情報漏漏洩の容疑で第三者に(記者)送ったとして、人の逮捕起訴された前生活部長は不祥事を本部長が隠蔽したとしようとしたとして訴えている。

 鹿児島県警は一連の報告書を纏めたていたが、県民にとって納得のいく説明が言い難いと記述した。百条委員会を設置しないことに付いて自民党県議団は、裁判と並行した調査は可能との事が広がっており、県警の体質への不信にあると記している。
 
 司法の場で裁かれない組織の倫理や人権意識を浮き彫りに出来ないものか。百条委員会に強い権限が与えられているのは地方議会が大きな役割を果たすことへの期待に他ならない。 
 だからこそ百条委員会には地方議会にも強い権限を与えて地方自治体関係者の関わる疑惑や不祥事を究明するために開くのであって、のらりくらりと通常の政治討論のようにはいかない真剣勝負の議論のやり取りが出来る。

臆せず正論を堂々と喝破

 自民県議団には県民から「隠ぺい疑惑は徹底追及すべき」と意見が多く寄せられているが、百条委にも限界はあり裁判中の事案は証言が認められる場合もある。警察庁は公安委員会は隠蔽の指示は無かったと結論付けており県議団は「信じるしかない」とした。

 県民連合は捜査のあり方など裁判中の問題とは切り分けて議論することは可能だと反論(反発)している。枕崎署員にも盗撮事件の捜査が中断した事に対して事に対して「隠ぺい」ではと署内では懸念する声が上がっていることが明らかになったという。

 前部長逮捕は今後の公益通報を委縮させる行為ではないか、前部長も努力して今までの功績を棒に振って公益通報をそう簡単には出来ない。
 捜査資料の廃棄もそくした内部資料を昨年作成した事が発覚、メディア捜索も報道の自由の侵害に当たると議論を呼んでいるようで「組織の保身」をしたようにも見える。
 県警にとっても県民目線の疑問に答え誤解があるなら解消することは信頼回復に繋がると言う。

 自民党は今が一番大切な時期である百条委設置に向け再考すべしと言う社説、物怖じせず臆せず正論を堂々と喝破する文を記述したのに久々に胸のすくような気分であった。

 奉行所のしがない同心が目に余る与力を訴える場面をテレビで観たが哀れであった。以前は与力の所業に疑問を感じても観ぬふりをしたが得策で身の為であり、今もその風潮はあるが現在は上司を訴たえることが出来る。

 然し簡単にはいかない仲間の同意が必要で難しい面もあるがが、そこを地方自治体で百条委員会が救うことが出来る事を、社説で説明していて久しぶりに目に掛り感動した。
 このステージは終わったにしてもこの件はキャリアが相手だからというのは関係なく、真実を追い納得するまで百条委員は追跡するだろう。

住民や皆が納得のいく方向性で終息して

 斎藤元彦・兵庫県知事は証言椅子に坐って喋る時は紳士の様に振舞っていたが、県庁内では独裁者の振舞を垣間見たのと話しを聞いた。
 様々なことがらが明らかになってきて、此処迄問題が大きくなったが県議会の各会派が尋問終了後に総会を開き12日に斎藤氏に辞職を申し入れることに決めたと言う。

 全議員が知事辞職を申し入れ事に成るだろう。斎藤氏は無視し不信任決議案を議員全員が可決となれば失職する。19日の新聞報道では不信任呈を提出後即日採決し可決が確実視されることになった。

 斎藤氏は辞職要求を拒否すると記者団に表明したので、恐らく解散を選ぶのだろうが調査特別委員会は(百条委員会)を再設置して疑惑解明をつずけれる方針だと一致している。
 巷の声を集約すると斎藤氏は民意を求める為にも辞職した方が良いのだがと声も聴くのだが、本人も熟慮して明日に繋がる道を選んで欲しい。沈む瀬もあるが浮かぶ瀬もあるので、混乱を少なくして民意に真意を問うのも最良の方法だと思う。

 鹿児島県警不祥事の百条委員設置を求め有志の街頭活動が始まり、市民らは「百条委員の設置を」「真実を明らかに」などと書いたプラカードや横断幕を掲げ地道な活動が始った。

 県委員会では11日議会運営委員会で会派間の意見が纏まらず現時点での設置見送りが確認された。
 9月定例会の会期中に設置の動議が可決議案を出すことを検討中」としている。何事も竜頭蛇尾に終わらせずに、住民や皆が納得のいく方向性で(起承転結)終息して欲しい。
 雑草を記述する者に、娯楽だけでなく社会性のある社説は心の洗濯になった。(岩重20240914)

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