2023年12月02日 20時54分

《農林水産 》

乗馬やホースセラピー、人と動物の共生と共創、曽於市ならではのレストラン

南九州畜産獣医学拠点における馬エリア事業・地方創生エリア基本協定調印式

 南九州畜産獣医学拠点における馬エリア事業・地方創生エリア基本協定調印式が、令和5年11月30日、市役所本庁で開催された。

 南九州畜産獣医学拠点(SKLV・スクラブ)において、曽於市の基幹産業である農畜産業のさらなる振興を図るとともに、多様な世代の交流とにぎわいを通じた地域産業の振興及び地域経済の活性化を図るため、スクラブにおける馬エリア事業と、地方創生エリア事業基本協定調印式を開催したもの。

写真=左から「一社自然とともに学ぶそお代表東原氏、市長、(有)カナディアンキャンプ乗馬クラブ代表山口氏、社会福祉法人落穂会代表水流氏

 今回、曽於市と協定を結んだのは次の団体。
〈馬エリア〉有限会社カナディアンキャンプ乗馬クラブ(山口信介代表取締役)
〈地方創生エリアー地域交流棟一多目的室等〉社会福祉法人落穂会(水流純大理事長)
〈地方創生エリアー地域交流室(飲食スペース)〉一般社団法人自然とともに学ぶそお(東原秋子代表理事)
の3社で、鹿児島大学共同獣医学部も立ち会った。

 基本協定の内容は次の通り。
スクラブにおいて,下記の項目について相互に連携し協力する。
〈馬エリア〉
①アニマルウェルフェアの基準に沿った馬の飼養
②国立大学法人鹿児島大学等が推進する教育•調査・研究
③全国の獣医系及び畜産系大学の学部学科

写真=調印の様子

 協定締結の経緯は次の通り。
 曽於市では,令和6年4月に運用開始予定のスクラブを,国立大学法人鹿児島大学をはじめとする全国の獣医系及び畜産系大学の学生及び獣医等の学び直しの実習施設とすることで,獣医学教育水準の向上及び農畜産業の振興を推進するとともに,多様な世代の交流とにぎわいを創出し,地域活性化の拠点 とすることを目指している。
 スクラブの機能を最大限に発揮させるためには,参入事業者・市・大学との産一宮・学の連携を基本に,相互に協力・運営し,設置目的の達成を目指すことが重要となり、この度,先に基本協定を締結した鹿児島県経済農業協同組合連合会に続き,スクラブにおける馬エリア事業及び地方創生エリア事業に参入する事業者と市の間で基本協定を締結する運びとなったもの。

(有)カナディアンキャンプ乗馬クラブ(福岡県宗像市)は、平成6年2月創業
 馬の「ゆりかごから墓場までのサポート」をコンセプトに,種付け・生産・飼育・調教を行い,飼養種類も多種に渡り、初心者から経験者,子どもから高齢者までが楽しめる乗馬プランを提供し,馬術競技にも参戦している。
 宗像市に本店を置き,同市大島,山梨県八ヶ岳,兵庫県神戸の4拠点で事業展開し,会員数1470人、関東・関西エリアの顧客も多く,乗馬スクール,トレッキング,調教等の事業を展開。

 スクラブにおける予定事業は、獣医師育成,馬産業浸透のために大学等の実習一研究に協力するとともに,乗馬事業に加え,他の事業者と連携したホースセラピー事業を計画している。

社会福祉法人落穂会(鹿児島市)は、昭和33年8月創業。
 鹿児島市において,長年に渡り,知的障害児入所施設,知的障害者支援施設を運営。
 その他にも,グループホーム,児童発達支援,放課後デイサービス,保育所等訪問支援等の各種事業を展開し,馬を活用したホースセラピーを導入した放課後デイサービス事業所「シュバル」を開設・運営しており,馬事業についても知識及び経験を有している。

 スクラブにおける予定事業は、馬事業者と連携したホースセラピー,障害福祉サービス,在来馬保存事業を計画。児童系として,児童発達支援事業,放課後デイサービス事業,就労系として,就労継続支援B型事業の展開を計画するとともに,馬を活用した地域活性化施策のさらなる展開を模索したいと考えている。

一般社団法人自然とともに学ぶそお(曽於市末吉町)は、令和5年9月創業。
 元来,生活に使われてきた身近な植物である和ハーブ(しそ,よもぎ,どくだみ等)を料理に取り入れることで,日本人の身体に合った食事を提供し

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