2024年09月19日 10時58分

《大隅点描 》

ホソバヒメトラノオ咲く~国の絶滅危惧ⅠB

 ホソバヒメトラノオ(オオバコ科)は、本s乳(紀伊半島)から四国、九州の古くからの草原に生え、高さ60㌢前後の多年草で、葉は細く、他の草本植物に寄り掛かるように生える。

 写真は鹿児島県南大隅町の野尻野草原でのもので、同草原に広く分布し、青色の花が一際目立つ。

 しかし古くからの牧草、カヤ場としての草原は時の流れとともに失われ、こうした草原に咲く植物も消滅の危機にある。
 本種もその一つで、国の絶滅危惧ⅠBにランクされている。

 似たものに同属で葉の広い大ホソバノトラノオも本地草原に混成している。

 大隅の自然、歴史研究
 坂元二三夫

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