《防衛 》
鹿屋基地利用の日米共同訓練と共同統合演習情報
自衛隊とアメリカ軍との大規模な共同統合演習が、令和6年10月23日から陸上自衛隊奄美駐屯地など全国各地で始まり、この日、海上自衛隊鹿屋航空基地へ陸上自衛隊機の予防着陸があったが、令和6年11月8日(金)から11月22日(金)までの間の3日間は、鹿屋航空基地を利用した日米共同訓練が開催される。(別紙参照)
対潜戦訓練、情報交換訓練のため、米海軍、P-8A哨戒機1機(嘉手納)の鹿屋航空基地飛来。
訓練場所
鹿屋航空基地及び四国沖(または鹿屋航空基地及び東シナ海)
訓練期間中、鹿屋航空基地にてP-8Aが複数回、離発着。米海軍の人員約20~30名が鹿屋航空基地の外の宿泊施設に滞在予定。
23日から奄美大島他で始まった日米の大規模共同統合演習
なお、23日から奄美大島他で始まった自衛隊とアメリカ軍との大規模な共同統合演習概要は次の通り。
日米共同統合演習「キーン・ソード」は、全国の自衛隊施設や民間空港などで実施される国内最大規模の実働訓練で、自衛隊3万3000人、アメリカ軍1万2000人が参加。
実施場所は、自衛隊施設、在日米軍施設及び区域。民間空港・港湾。奄美大島、徳之島、沖永良部島、我が国周辺海空域等。
同演習は11月1日まで行われ、期間中、奄美空港では自衛隊のF15戦闘機の離着陸訓練なども予定されている。
同訓練は、強固な日米同盟の下、日米の即応態勢及び相互運用性を向上させるもの。
自衛隊と米軍は力による一方的な現状変更の試みは断じて許さないという強い意志の下、あらゆる事態に対応するための抑止力・対処力を強化し、我が国の防衛及び地域の平和と安全の確保に寄与していく考え。
主要訓練項目
(1)主要部隊司令部における指揮所活動
(2)共同統合対艦戦闘
(3)統合強制進入作戦(水陸両用作戦・空挺作戦等)
(4)統合防空ミサイル防衛
(5)島しょ防衛
(6)海上交通の安全確保
(7)重要施設等防護
(8)統合後方補給・衛生
(9)統合指揮通信システム
(10)領域横断作戦の深化
演習参加部隊等
(1)自衛隊
ア 統合幕僚監部、陸上幕僚監部、海上幕僚監部、航空幕僚監部、情報本部及び
自衛隊サイバー防衛隊
イ 陸上自衛隊
陸上総隊、各方面隊等
ウ 海上自衛隊
自衛艦隊、各地方隊等
エ 航空自衛隊
航空総隊、航空支援集団、宇宙作戦群等
(2)米 軍
インド太平洋軍、太平洋陸軍、太平洋艦隊、太平洋空軍、太平洋海兵隊、在日米
軍、インド太平洋宇宙軍等
(3)同志国
豪軍及び加軍
演習参加規模
(1)自衛隊:人員約33,000名、艦艇 約30隻、航空機約250機
(2)米 軍:人員約12,000名、艦艇 約10隻、航空機約120機
(1)日米共同統合演習は昭和60年度に開始され、概ね毎年、実動演習と指揮所演習
を交互に実施。実動演習は今回で17回目にあたる。
(2)豪州、加国、仏国、独国、印国、伊国、リトアニア、蘭国、新国、比国、韓国、
西国、英国及びNATOからオブザーバーを招へい予定。
(令和6年10月15日)
【奄美駐屯地】午後 奄美駐屯地に現地連絡所を開設。
(令和6年10月16日)
【奄美駐屯地】午後 米軍人若干名が奄美駐屯地に到着。
(令和6年10月17日)
【奄美駐屯地】訓練準備等
(令和6年10月19日)
【奄美駐屯地】午後 米軍人約5名が奄美駐屯地へ到着。訓練準備等
【瀬戸内分屯地】訓練準備等
【徳之島】現地連絡所を開設。
(令和6年10月20日)
【【奄美駐屯地】午後 米軍人若干名が奄美駐屯地に到着。訓練準備等
【瀬戸内分屯地】午後 米軍人若干名が瀬戸内分屯地に到着。訓練準備等
【徳之島】米軍の行動なし。
(令和6年10月21日)
【奄美駐屯地】午後 米軍人約10名が奄美駐屯地に到着。訓練準備等
【瀬戸内分屯地】訓練準備等
【徳之島】午後、米軍人約20名が徳之島に到着。
(令和6年10月22日)
九州防衛局から,徳之島で行われる自由降下訓練にカナダ軍(2名程度)が参加するとの情報提供。
なお,県としては,国に対し,カナダ軍関係者の活動については,事件・事故,トラブルの発生防止に万全を期するよう口頭で要請。
【奄美駐屯地】午前 名瀬港から装備品等が奄美駐屯地に到着。訓練準備等
【瀬戸内分屯地】午後 C-130により、米軍人約15名及び装備品等が瀬戸内分屯地に到着。訓練準備等
【徳之島】午後 陸自オスプレイ1機が徳之島(手々海浜公園)に飛来。訓練準備等
(令和6年10月23日)
陸上自衛隊機の海上自衛隊鹿屋航空基地への予防着陸。
県としては,国に対し,原因究明の徹底と再発防止に万全を期すこと,県に対する速やかな情報提供について,口頭で要請。
日米共同統合演習 訓練内容等