《観光 》
マリンポートと鹿屋を30分 なんきゅう8号 8日から定期便
鹿児島市のマリンポートと鹿屋港を30分で結ぶ小型高速船「なんきゅう8号」の就航記念式典が、令和7年2月1日、鹿屋港で開催され、マリンポートから乗船してきた下鶴隆央鹿児島市長らが歓待を受け、おもてなしのカンパチの刺身などふるまいに舌包みを打った。
また、就航記念ツアーがあり佐多岬や雄川の滝などを周遊、大隅半島の食も堪能した。
写真=鹿屋港に到着したなんきゅう8号
同式典はこの8日から、鹿児島市の高速船運航会社「なんきゅうドック」が、同市中央港新町のマリンポートかごしまと鹿屋市古江町の鹿屋港を30分で結ぶ60人乗りの小型高速船「なんきゅう8号」の定期運航を記念して開催されたもの。
同航路はこれまで、クルーズ船が多く寄港するマリンポートから鹿屋港まで不定期航路で、クルーズ船乗客や乗務員などの大隅半島ツアー客を乗せ運行してきたが、8日から朝夕の1日2往復の定期航路してスタートする。
写真=鹿屋港大隅観光利用促進協議会の新屋会長があいさつ
出発時刻は、マリンポートかごしまが午前7時40分と午後2時40分(土日祝は午後3時10分)、鹿屋港が午前8時半と午後4時。料金は中学生以上1800円、小学生以下900円。自転車は約10台(1台300円)積み込みが可能。
写真=鹿児島市の下鶴市長がお祝いのことば
写真=なんきゅうドッグの今村会長に花束が贈呈されあいさつ
この日は、マリンポートかごしまを午前7時40分に出発したなんきゅう8号が、鹿屋港に姿を見せると、大漁旗の下で手を振り歓迎。
鹿屋商工会議所会頭で鹿屋港大隅観光利用促進協議会の新屋浩一会長が「これまで大隅半島の地域経済発展と観光振興のためマリンポートからの誘客のために協議会が組織され、市や漁協、地元町内会がおもてなしを行ってきた。
定期航路となりさらなる地域発展に大きく寄与、航路の存続には皆様のご理解とご支援が必要、多くの皆様がご利用いただけるよう」など歓迎のことばを述べた。
写真=おもてなしのかのやカンパチに舌鼓みを打つ下鶴市長
下鶴市長が「鹿屋、大隅の方々の期待が大きいことが分かる素晴らしい歓迎式典で、定期航路の就航で薩摩半島と大隅半島の魅力を結ぶ素晴らしい航路。
鹿児島市でもインバウンドをターゲットに体験型観光誘客などに努めてまいります。鹿児島の魅力を発信していく大きな一歩、地域の皆様に末永く親しまれることを祈念したい」などあいさつ。
運行会社のなんきゅうドッグ、今村弘彦会長に花束が手渡され大きな拍手に包まれた。「この錦江湾の海の一本道をまずは安全に運行、そして皆様に喜んでいただけるよう全員で努めてまいりたい」と語った。
一行は、かのやカンパチの刺身のふるまいなど、みなと市場でおもてなしを受け、カンパチの刺身を試食し、新鮮な野菜やカンパチの切り身などを買い求めていた。
写真=佐多岬までの記念ツアーをお見送り
また、乗客の一行15人が佐多岬までのツアーに参加、大隅の景色や食を楽しんだ。
高速船乗船体験もあり、普段見ることのできないマリンポートまでの海の道の往復も楽しんでいた。
高速船なんきゅう8号についての問い合わせは、なんきゅうドック(099・261・3751)へ。