《芸術・芸能 》
表情豊かな木目込み人形、95歳の一万田妙個展31日まで
一万田妙個展「木目込み人形・古布人形の世界」のオープニングセレモニーが、令和6年3月16日、垂水市民館1階ロビーで行われ、3月31日(日)まで開催。きめ細かな伝統ある人形をぜひ見に来てとPRしている。
写真=95歳現役で人形を作る一万田さん
一万田妙(かずまたたえ・旧姓梅木)さんは、昭和3年、垂水市に生誕。
昭和30年、27歳から木目込み人形の制作を手がける。鹿児島・東京(日本芸術人形部会)で研修を積み、技能を習得。昭和38年、垂水南中学校教諭として赴任。
現在、垂水市浜平に居住し95歳で元気に生活し、制作されている。
写真=長濱実行委員があいさつ
写真=お祝いに藤尾さん(右)が素晴らしい歌声を披露
同個展は、一万田さんの教え子、垂水南中昭和42年卒業生が古希のお祝いをした際に、恩師を囲んで木目込み人形の話題になり、卒業生有志が実行委員会を組織し実現したもの。
写真=ごったがえす会場
セレモニーでは、主催の垂水南中昭和42年卒業生有志を代表し長濱重光さんが、一万田さんのこれまでの歩みを紹介。
当時は4クラスで169人が仲良く結束がいいこと、それは同級生が集まるときに、一人ひとりに人形を下さり、人形を通して教え子の絆を深めている…など語り、この個展開催のいきさつを話した。
写真=実行委員に囲まれて
来賓の尾脇雅弥市長が、「伝統ある木目込み人形、古布人形ですが、おしゃれで可憐、若い世代にも人気がある。95歳になられても制作活動をされていることに心から敬意を表し、多くの垂水市民に見ていただき、木目込み人形のさらなる人気向上を」など祝辞。
実行委員の恩師を代表して、垂水中央中学校の効果を作曲した藤尾清信氏が、素晴らしい歌声を披露。
角野毅県議会議員、垂水市の坂元裕人教育長、垂水南中学校野球部が県大会出場したときの時任義文監督らの来賓紹介があった。
一万田さんがお礼の言葉を述べ、大勢の集まった市民が、上品できめ細やかな木目込み人形を熱心に見入っていた。