《アウトドア 》
全国で1人! 自然歩道関係功労者表彰 鹿屋市の江口智昭さん
全国でただ1人受賞!令和7年度自然歩道関係功労者表彰の授与式が、令和7年11月21日、鹿屋市役所で開催された。
環境省が表彰する令和7年度自然歩道関係功労者として、鹿屋市で江口智昭氏が選ばれ、授与式があったもの。
写真＝自然歩道関係功労者表彰授与
江口さんは、鹿屋市北田町でアウトドアショップキャメルを経営、鹿屋市認定登山ガイドとしても活躍。
自らが2011年に立ち上げた大隅ネイチャーガイド協会で、グリーンツーリズム等による地域活性化などに取り組んできた。特に鹿屋市の高隈山系御岳登山ルートの整備を始め、1000ｍを超える山々が鎮座する同山系の環境整備にも努めてきた。
御岳登山ルートでは、5合目にある簡易トイレのタンクの水やトイレットペーパーの定期的な入れ替え、5合目から6合目の岩場に角材を持ち運び階段を設置したり、8合目から9合目の粘土質の登山道を滑らないよう梯子や角材で補強、登山道全体を通してロープや鎖を張り標識を立て替えるなど、登山者がより安全に登れるように整備。
九州自然歩道のルートだけでなく、大箆柄岳の大隅湖からの明治時代の古地図にあったルートを天狗古道として復活させるなどの活動、また県外から来た登山者が、登山口まで迷わないで行けるように道路標識設置運動なども行ってきた。
江口さんは「高隈山系には、タカクマと冠名がついた植物もいくつもあり、ブナやミズナラの南限でもあって、その調査のために大学研究者が来られた時があり、ご案内した際に、登山口までの交通の便や、登山道整備の現状を見て感じることがあって、鹿屋市にも掛け合いながらもっと多くの方々に登ってもらえるよう出来ることをやってきました。
写真＝原口副市長も激励
これは私だけの受賞でなく、いっしょに整備してきた仲間の受賞でもあり、ともに分かち合いたい。秋にはタカクマホトトギスの群落が見られ、山頂からの初日の出、春になるとアケボノツツジやマンサクが群生し、夏はタカクマヒキオコシなどが見られます。山頂からの360度絶景、天気のいい日は遠く種子島や屋久島が見えるときもあります。
ぜひ、皆さんも高隈山系に登って、鹿屋、大隅半島の自然の豊かさを体感してみてください」と語っている。
原口学副市長も「江口さんのような方々のお陰で、安全に山に登ることができ感謝したい。ただこうした活動を知らない人も多いし、もっと高隈山に登り、その自然に接してもらいたいと思いました。もっと私たちもPRしていきたい」など話した。
また、江口さんは、登山のほかカヌー、シーカヤック、クライミング、キャニオニングなどのガイドも行い、用品、グッズ等の取り扱いも行っている。
アウトドアショップキャメル インスタ
鹿屋市北田町9-7
0994-43-8757
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