《行政 》
SKLV停電発生での電源供給 迅速かつ的確に
曽於市と㈱FORCとが連携協定
南九州畜産獣医学拠点(SKLV)における停電発生時の電源供給に関する連携協定調印式が、令和6年9月17日、曽於市役所本庁で開催された。
曽於市と株式会社FORC (宮崎県小林市)が、南九州畜産獣医学拠点における台風及び地震等による停電対策として、発電機の無償リースにより、電源供給を迅速かっ的確に実施することを目的として、連携協定調印式を開催したもの。
株式会社FORCUMは、掘削機材輸入販売事業・ポンプ代理店事業・畜産関連事業を展開。
特に畜産関連事業では、平成22年に宮崎県で発生した口蹄疫をきっかけに防疫機器として簡易設置型、太陽光発電・蓄電式消毒ゲート等を開発・製造・販売を行い、令和4年に鹿児島県で行われた「第12回全国和牛共進会」では、会場防疫装置として車両用消毒ゲートが採用されており、南九州畜産獣医学拠点の産業動物モデル飼育エリアの車両用消毒ゲートも設置。
社会貢献事業として、台風・地震等による停電発生時の電源供給のため、主に民間の農場を対象に、無償で発電機を貸し出す取り組みを行っている。
令和6年4月に運営を開始したSKLVでは、産業動物の牛・鶏一馬を飼
養、全国の獣医系及び畜産系大学の学部学科、卒後教育の滞在型実習を行っている。
近年の台風・地震等の自然災害が頻発、停電も発生しており、産業動物の飼養管理体制においては、停電発生時に電源を迅速かつ的確に確保することが必要不可欠。
現在、同施設で牛192頭、鶏5000羽を飼育しており、この8月の台風10号接近時に停電が予想されたため、鶏舎内の換気ファン、給餌器等の動力、牛・鶏エリア用受水槽ポンプの動力のため、8月26日に発電機を借用していた。
そこで、同拠点における台風及び地震等による停電発生時の電源確保に取り組むことについて両者が合意し、「南九州畜産獣医学拠点における停電発生時の電源供給に関する連携協定」を締結する運びになった。
連携協定の内容は、台風及び地震等により、停電発生時または停電が予想される場合に、SKLVから協力要請を受けたとき、株式会社FORCUMは、直ちに状況を確認し、電源供給のため発電機を無償で運搬・貸出を行う。
この日は、株式会社FORCUMの嶋田順一代表取締役、上野広昭部長。
鹿児島大学共同獣医学部附属南九州畜産獣医学教育研究センターの帆保誠二センター長。
曽於市の五位塚剛市長、八木達範・大休寺拓夫副市長、外山直英企画政策課長、一般財団法人SKLVそおの今村浩次専務理事兼事務局長が出席し、協定書調印が行われた。