《四季の話題 》
天候に恵まれ最高の人出~くしら二十三や市
くしら二十三や市が正月25日と26日の2日間、鹿屋市串良町の旧串良駅から国道220線までの約1.3㌔を歩行者天国にして、開催された。
県内有数の市で、「二十三や市の風に当たると風邪をひかない」と言い伝えられ、たくさんの人出でにぎわった。



この二十三や市は、江戸時代後期から続く伝統ある市で、旧暦12月23日に正月用品の物々交換の場として開かれたのが始まりと伝えられている。戦後の一時期途絶えていたが、当時の地元商工会が再開し、毎年1月第4土日に行なわれるようになった。


新型コロナウイルス感染予防のため、一時途絶えたが今年は晴天のポカポカ陽気に誘われ、九州各地から植木、花苗、竹・木工細工、刃物、陶器、衣類、日用品などの露店や、フリーマーケットが歩行者天国の道路沿いに約200店舗が出店した。
果物や花木の苗が多く、農具や農業用竹細工のザルなどの出店が多いのが特徴。

今年はステージイベントが盛大に行われた。
午前9時から公民館別館での剣道がに始まり、10時から本部ステージで中村ちあきさんの司会でオープニングセレモニー、実行委員長や来賓の挨拶。消防音楽隊のパレードが市開催の歩行者天国をパレードした。

また龍神太鼓、カンパチロウダンスがあり、ステージ前でカンパチ解体ショーもあった。
今年はアイドルショーが中央ステージであり、宮崎から「ふわり歌舞四季会社」、福岡市から「モンスター怪物生産工場」の2グループが、激しいダンスを踊りながら歌った。
ふわり歌舞四季会社は、昨年開催のくしら桜祭りにも出演し、串良は2回目。
午前10時頃になると次々に人々が押し寄せ、昼前には完売する店、次々に続き、完売していない店では、お客さんの行列ができ、大盛況だった。

26日も天候がよくてポカポカ陽気。朝から買い物客が押しかけた。
イベントは午前10時30分から東川隆太郎さんの「ふるさとの歴史探訪講演会」。
ステージは「タマリ」さんの司会で昨日に引き続きアイドルショーがあり、ドラムを叩きながら歌う「K+KONE」、3人で歌いながら踊る「Dakarayo」があった。
日本舞踊と「花瀬川恵子」歌謡ショーもあり、東串良出身の「川路のりお」歌謡ショーで締めくくった。




肝付町の70歳代女性は「暗記して資料も見ずに、甑島からの移住の話しなどがあり勉強になった」。
鹿屋市内の稲田さんは毎年訪れ「今年は大玉のキンカンの苗を購入した」。
東串良町の79歳の男性も毎年訪れ「今年はサザンカの苗を買った」。
志布志市有明町の72歳男性も毎年訪れ「今年はミカンと花の苗、昆布を買いました。
大崎町の今村フサ子さん(89)は毎年来るのが楽しみで「今年は杉の苗20本買いました」と話し背中に苗を背負っていた。