2024年06月25日 08時20分

《芸術・芸能 》

せっぺとべ~日置八幡神社と吉利鬼丸神社でお田植え祭り

 日置市日置町の日置八幡神社と吉利鬼丸神社のお田植え祭りで、若者がたんぼで泥んこになって飛び跳ねて田を耕す「せっぺとべ」が、このほど行われた。「精一杯跳べ」という意味からそう呼ばれている。

 せっぺ飛べは、文禄4年(1595)に日置島津家3代常久が、八幡神社を鎮守社と定め、同神社のお田植え祭に各集落からお田植え踊を奉納するようになった、とされている。

 お田植え踊は、男性の子どもたちが踊っていたが、子どもたちが少なくなり女性も参加し、さらに大人も加勢して伝承されている。

 八幡神社では、八幡地区が虚無僧踊と棒踊を奉納。日新と山田地区は鎌踊奉納。諏訪地区は笹踊を奉納する。

 踊りは昭和58年9月に旧日吉町指定文化財にされた。平成17年5月には平成の合併で日置市が誕生したことから市指定の無形民俗文化財となった。
 
 祭りで神社に踊りを奉納すると、日置八幡神社境内の南側を御新田に見立て、白襦袢に白腰巻を着て、白足袋を履いて手ぬぐいを首にかけたり、頭に巻いたりした二才衆(15~35才)らが泥んこになって「せっぺとべ」を行う。集団で輪になり、泥まみれになって歌いながら踊る。途中で二才集に酒がある舞われ、盛り上がっていく。近年は女性も参加するようになった。
 
 神社から「大王殿(でおどん)」の巨大な人形を先頭に御新田まで神幸する。田んぼに着くと、若者は再び広い田んぼで、飛び跳ねながら田んぼを足耕で耕す。
 祭りが終わったら隣の前川に入り、泥を洗い流す「ノロ落とし」をする。

 せっぺとべは、飛び跳ねながら足で田を耕す足耕の名残りで、田を耕すと同時に害虫を追い払う。若者が田んぼで泥まみれになって飛び跳ねる行事は、珍しい。
 男性だけの行事だったが、若者が少なくなり女性も参加するようになった。

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