《建設・インフラ 》
大隅半島と薩摩半島を結ぶ横断道路実現を強く訴え
桜島で錦江湾横断道路建設推進総決起大会
錦江湾横断道路建設推進総決起大会が、令和7年1月19日、南栄リース桜島アリーナ(桜島体育館)で開催され、約500人が参加。
出席した自民党の森山裕幹事長、立憲民主党の川内博史衆議院議員らが、大隅半島と薩摩半島を結ぶ横断道路の実現を強く訴えた。
写真=磯辺昭信会長があいさつ
斉藤晶子氏による司会進行、勇壮な火の島太鼓のオープニングセレモニーがあり、、錦江湾横断道路推進連携協議会の岩先節朗副会長(鹿児島市)が開会宣言。
主催者を代表して、錦江湾横断道路推進連携協議会の磯辺昭信会長が「この錦江湾横断道路建設については、現森山裕自民党幹事長が、国会議員に初当選された際に、桜島架橋を現実にとのひと言により鹿屋市に桜島架橋推進協議会が設立されたのが最初であり、その協議会が中央陳情や要望の際、鹿児島市の盛り上がりが必要と再三、言われてきたそうです。
そして鹿児島市、垂水市に同様の協議会が設立され、令和5年11月に桜島で桜島架橋推進協議会が設立され、署名や募金活動を行って早期実現に取り組んで参りました。
そして桜島、鹿児島市、鹿屋市、垂水市の4協議会が連携して、より充実した活動を行うため、令和6年11月に錦江湾横断道路推進連携協議会設立となった。
桜島に暮らす人たちの生命、財産を守る命の道路として、さらに大隅半島はじめ、九州南部の産業、経済、文化発展のために位置付けられ、国を代表する県の観光名所として、国内はもとより全世界から観光客が訪れることを確信しています。
桜島フェリーの深夜運行見直しが報道され、脳梗塞や心筋梗塞、1分1秒の対応の遅れが即、命に係わり、陸周りでは助かる命も助からない状況は明らか。
島民ならず垂水、大隅の方々にも同様なことが言え、横断道路実現は早急に実現させなければならない。
国会議員、県議、市議、各市町村長、出席の皆様方のご理解と支援が必要」などとあいさつ。
写真=必ず実現できるプロジェクトだ…と森山裕自民党幹事長
白由民主党幹事長で白由民主党鹿児島県支郎連合会長の森山裕衆議院議員が、平成10年、神戸から淡路島への明石大橋の例を挙げながら「なぜ、錦江湾横断道路が必要なのか、鹿児島市と桜島が繋がっていることが、活火山の直下で生活している人たちの命を守ることになる。
大隅半島から救急車で、今フェリー出た、あと1時間待たなければならない、鹿児島の光を見ながら命を絶っていく子ども、その母親とも話をさせてもらった。そういうことがあってはいけない。物を運ぶものだけでなく、経済を支え、人の命を守るのが道である。
国や県などずっと協議を続け、一生懸命前に進める努力をしてきており、命を守る道路として、鹿児島と大隅半島の発展を考えたときに極めて大事なルートであることをしっかりと認識し、みんなで頑張っていこう、県民の皆さんの情熱と理解があれば必ず実現できるプロジェクトだと思っている」。
写真=与野党を超えた県民総意の悲願…と川内博史衆議院議員
川内博史衆議院議員が、「民主党政権時代に、この錦江湾横断道路実現に努力をしてきた。本格的な建設推進を今か今かと待っていて感無量の思い。薩摩半島と大隅半島を365日24時間、いつでも行き来できることは、与野党を超えた県民総意の悲願、精一杯お手伝いをさせていただく」とそれぞれ早期実現に向け来賓あいさつ。
また、塩田康一鹿児島県知事代理の長島和広総合政策部長、松里保廣鹿児島県議会議長、広域ネツトワーク建設整備促進議員連盟会長代行の鶴田志郎鹿児島県議会議員。
大隅総合開発期成会会長の中西茂鹿屋市長、平山哲鹿児島市議会議員、中元克明鹿児島市議会議員が来賓あいさつ
主催者及び来賓者の紹介、メツセージ・電報紹介があった。
地域の声として、児童・生徒代表の東桜島中学校1年生 中村啓史郎君、女性(母親)代表で桜島赤水の村山美奈子 さんが、それぞれの立場で横断道路の実現を強く訴えた。
写真=児童・生徒代表の東桜島中学校1年の中村啓史郎君
写真=女性(母親)代表で桜島赤水の村山美奈子 さん
同協議会大津滝広報部長が、次の決議宣言を行った。
桜島地区には約3、200名の市民が暮らしていますが、桜島大噴火を想定した避難方法として、現在「船による島民避難」や「車両等による桜島束地区“桜島口”への避難」が考えられています。しかし、天候に左右されずにいつでも避難できる「錦江湾横断道路」の建設は、桜島で暮らす人々の生命、身体、財産を守るための“命の道路”として最重要課題です。
この道路は、大隅半島と薩摩半島を繋ぐことで交通の利便性向上や生活圏の拡大、観光資源としても活用され、大隅半島をはじめとする九州南部地域の産業・経済・文化の発展に寄与します。また、近年増加している自然災害への対応や救急医療体制の確保といった防災・医療の観点からも必要不可欠です。
2021年6月に策定された「かごしま新広域道路交通ビジョン」と「かごしま新広域道路交通計画」においても、この道路は鹿児島県幹線道路協議会により了承され、構想道路として位置づけられています。
我々は、「桜島架橋建設推進協議会(桜島)」、「桜島大橋推進協議会(鹿児島市)」、「錦江湾横断道路推進協議会(鹿屋・垂水)」、「垂水市錦江湾横断道路推進協議会(垂水市)」の4つの協議会が連携し、「錦江湾横断道路推進連携協議会」を設立しました。
今後の活動において互いに連携を図り、錦江湾横断道路が実施路線化され、早期着工されるよう国や県、鹿児島市に対して強く要望します。
同協議会の尾脇雅弥副会長が、頑張ろう三唱で気勢を上げ、久保薗東一副会長が閉会宣言し、実現に向けさらなる活動を確認し合った。
写真=頑張ろう三唱で気勢上げ