2025年01月26日 07時12分

《スポーツ 》

世界戦前に帰郷~肝付町出身プロボクサー天海ツナミ選手

 肝付町出身で女子プロボクサーの天海ツナミ選手が2025年1月21日、肝付町へ帰郷し3月8日(日本時間9日)に行われる世界戦への意気込みを語った。

 天海選手はこれまで世界2階級制覇を成し遂げ、2018年2019年には2年連続で日本女子ボクシング年間最優秀選手に輝くなど豊富な実績を誇る現役のプロボクサー。

 今回、WBO、IBF2団体チャンピオンのエブリン・ナザレナ・ベルムデス選手(アルゼンチン国籍)との世界タイトルマッチが海外で行われる予定となった。

 天海選手は現在の心境を「正規チャンピオンとの対戦は、久しぶりなので楽しみで嬉しい。やっと挑戦できる喜びが大きい」と話す。また対戦相手については「動画を見たが、ワンツーボクサーでクセのある打ち方をするので、少しやりにくそうだな」との印象を受けたという。

 海外での試合にはこれまでの経験から慣れているものの「何が起こるかわからないので気を引き締めていきたい」と語る。

 「攻撃力を強化し万全の体制で敵地に乗り込みたい」と話すように、海外選手に勝つには自身の得意なディフェンスに加え攻撃力の強化が鍵になるという。

 元世界チャンピオンで実力者ゆえの苦労もあった。昨年より試合のオファーを出すが、返事がなかったり、タイミングが合わなかったりと対戦相手の決定までには苦戦した。対戦相手が決まらず焦りが大きくなったが、ジムの仲間や支援者の事を思いモチベーションを維持してきたという。待ち遠しかった試合に「今までの経験を活かして、集大成の気持ちで勝つ為に自分の力を出し切りたい」と意気込む。

 天海選手は2月より東京で本格的にトレーニングと減量を開始し、現在の体重より5−6kg絞るという。

 「2団体のベルトを持っているチャンピオンへの挑戦なので自分の力を出し切っていきたい。特にIBFは取ったことがないベルトなので、新しいベルトを皆様にお見せできればと思う」と2つのベルト奪取への意気込みを語った。

 そして、「2つベルトを取ったあとは、残りの2つも取って4団体統一までもっていけたらと思う」と今後の展望も語った。

 久しぶりに故郷内之浦を訪れ、スポンサーへの訪問やラジオ出演などで支援者との交流も楽しんだ。「試合前に帰ってきて、力を貰えるなと感じます。次はベルトを持って帰って来て皆さんに喜んでもらいたいですね」と微笑んだ。

 天海ツナミ選手の挑戦するWBO・IBFライトフライ級タイトルマッチは2025年3月8日(
日本時間9日)にアルゼンチンのブエノスアイレスまたは、アメリカのニューメキシコ州
サンタフェで行われる予定。詳細は2月に決定する。

 また、肝付町の天海ツナミ後援会では、寄付を募りグッズ販売などで世界への再挑戦を
後押しする。「グッズも販売中です。グッズと寄付で一緒に後押しを…」と呼びかけてい
る。天海ツナミ後援会への連絡はtenkai_tsunami@ymail.ne.jp(担当加藤さん)

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