《商工業 》
海自鹿屋基地工事でホテル旅館業界が防衛省支局へ要望書
鹿児島県ホテル旅館生活衛生同業組合大隅支部（加藤俊作支部長）は、令和7年3月21日、海上自衛隊鹿屋航空基地施設最適化総合建設等に関する要望書を、防衛省熊本防衛支局の宮川真一郎局長へ手渡した。
その概要は次の通り。
地元宿泊施設のご利用についてのお願い
このたび、貴局と委託業者様による海上自衛隊鹿屋航空基地施設最適化総合建設事業が開始されるにあたり、地元経済の活性化にご理解とご協力を賜りたく、以下の通り要望を申し上げます。
鹿屋市およびその周辺地域には、多くの地元宿泊施設（ホテル・旅館）が存在し、これらの施設は、長年にわたり安全で快適な宿泊環境を提供しております。 地元宿泊施設のご利用は、単に宿泊者の利便性を高めるだけでなく、地域経済の発展や雇用の創出にも大きく寄与いたします。
つきましては、今回の事業に従事される方々に、ぜひ地元のホテル・旅館をご利用いただけるよう、貴局および委託業者様に対し、以下のご配慮をお願い申し上げます。
①地元宿泊施設の利用推奨作業に従事される方々に対して、地元のホテルや旅館の利用を推奨していただきたいと存じます。
これにより、地域経済に直接的な恩恵をもたらし、地元の企業と市民の一体感が生まれます。
②プレハブ等の代替手段の抑制プレハブやアパート等の長期契約による滞在ではなく、地域の宿泊施設を積極的にご利用いただけるようご配慮願います。
③柔軟な宿泊対応
地元宿泊施設は、長期滞在や団体宿泊に関しても柔軟に対応可能です。安全面や衛生面にも細心の注意を払っており、快適な滞在環境を提供する準備が整っております。
これらの点にご留意いただき、貴局および委託業者様のご協力を賜りたく存じます。
この日は、加藤支部長（ニューワールドホテル）、有園淳子副支部長（ホテル太平温泉）、松下拓也会計（ホテル大蔵）、小林省三理事（ホテルこばやし）、田平花枝監査（ビジネスホテルしらさぎ）が防衛省熊本防衛支局を訪れ、加藤支部長が「海上自衛隊鹿屋航空基地の工事が始まるに当たり、地元のホテル、旅館もありますので、工事に従事される方々にから使っていただければ」と要望書が手渡された。
宮川局長が「今回は、最適化事業、防衛の強靭化をしていきましょうという大きな目的、目標があります。安全保障関連3文書という中にもしっかり記載されており、防衛施設もしっかり強靭化を図っていきましょうという大きな目的の一つでもあります。最適化は、自衛隊施設がものすごく古い施設が多く、鹿屋、九州地区は戦後まもなくから使用している施設が多々あり、勤務環境や生活環境が著しく損なわれているところがあります。
自衛隊が作戦行動を行う施設に似合ってない状態になっており、それらをしっかり改善をして、隊員が本来あるべき姿で活動できるように、また、地元にとっていい施設であって欲しいという思いがあり、古い施設の建て替え、改修、解体事業を大きくやっていきましょうというのが最適化という事業になっています。
強靭化では火薬庫や、新しい部隊が採用されれば、それにふさわしい施設、新しい装備品に見合う施設、また隊員のための福利厚生施設が不足しているのであれば造り、そういう事業も併せやっていくことになります。
今から10年くらいを掛けて建て替えや解体を計画的に、継続的に工事が執行されていきます。
それに見合った地元の受け入れ態勢を作っていただく必要性もあるかと思います。
地元の経済活性化にご協力できるところは、協力していきたい。受注業者にお伝えし、有効活用できる環境を作っていきたい」など話し、基地史料館の改修等や鹿屋市の歴史についても触れ、意見交換も行った。
鹿児島県ホテル旅館生活衛生同業組合大隅支部の組合員は次の通り。
ホテル太平温泉（鹿屋市新生町5-25）
ビジネスホテルしらさぎ（鹿屋市白崎町5-11
ホテルこばやし（鹿屋市向江町4-15）
ニューワールドホテル（鹿屋市向江町22-1）
ホテル大蔵（鹿屋市白崎町3-23）
ホテルさつき苑（鹿屋市西原1丁目9-10）
迫田荘（鹿屋市串良町岡崎2393-1）
癒しの宿一心館（鹿屋市串良町岡崎3426）
ユクサおおすみ海の学校（鹿屋市天神町3629-1）
かのやグランドホテル（鹿屋市共栄町12-3）
KOTOBUKI HOTEL（鹿屋市北田町5-40）
ホテルアルムコ鹿屋（鹿屋市向江町12-8）
セントロ鹿屋（鹿屋市共栄町18-23）
禧明館（肝属郡錦江町城元781）
海潟荘（垂水市海潟540）
温泉宿宝箱（垂水市浜平629）
江洋館（垂水市海潟543）
HOTEL AZ鹿児島垂水店（垂水市浜平2167-24）
リブマックスリゾート桜島シーフロント（垂水市錦江町1-194）
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