2025年03月02日 11時25分
《大隅点描 》
佐多の御崎祭り その③~2日間 自然と一体 手の込んだ祭り
1年ぶりに再会した妹神と姉神は、語り合いながら集落民の田打ち植え祭りを見学される。
田の草取りは、蔓(カズラ=ティカズラ)を田の草に見立て、時計回りにカズラをひねりながら回る。
その動作が大変面白く楽しく、見物人の笑顔が広がる。

次の苗取りは、一人の女性が楽しそうに踊るように動作し見物人から笑顔の拍手が起こる。(すっかり見とれ写真撮影を忘れる)。
次に田打ちで生木枝で作った鍬(くわ)で時計回りに「ヨイ、ヨイ」、地面をたたく所作を楽しそうに行う。(以上の動作は鹿児島大学生が中心に行われた)。

その後、牛(ベブ)が田を耕す所作と種まきを行う。
楽しい祭り事を見学した姉妹は姉神と別れて御崎神社方向へ飛んで帰られ、一連の祭り行事は終了する。
〈私見〉
本祭は、40年前に見学し、多くの見物人があり、このにぎわいの祭りは永遠に続くとの思いがあった。
しかし今日、少子高齢化、過疎化などが地方における全国的な問題となっている。
古里の祭りのために休日を活用し帰省し参加しる人もある。
今回も鹿児島大学生の応援をもらい、ありがたいことである。
祭りに2日間を要し自然と一体となり、これほど手の込んだ御巡幸祭りは全国でも注目されるべき民俗行事であろう。
大隅の自然、歴史研究
坂元二三夫