《食・物産 》
5つの蔵元で、おおすみ酒蔵巡りちょっと飲み食い焼酎旅
焼酎トレイルモニターツアー~おおすみ酒蔵巡りちょっと飲み食い焼酎旅が、令和6年10月3日と4日、大隅半島の焼酎酒蔵5か所を巡り、芋掘り体験、それぞれの焼酎蔵元といっしょに焼酎を傾けながら食事も楽しんだ。参加者は県内の女性15人。
写真=志布志市の若潮酒造
まず、曽於市で紅はるかの芋ほり体験を行い、志布志市の若潮酒造では、木樽蒸留器やで酒造りを行う千刻蔵や、トンネル貯蔵庫を見学。木樽の一つは前日に設置されたばかりのもので、その手触りなども体感していた。
また、黄麴や黒麹、減圧、麦などの好みの焼酎を自分で配合しオリジナルの焼酎を作る焼酎ブレンド体験もあった。
写真=鹿屋市の神川酒造
写真=鹿屋市の大海酒造
鹿屋市の神川酒造では、1フロアで焼酎造りの行程が見学可能で、かめ壺仕込み蔵では、実際、蔵人が行うかめ壺を櫂棒でかき混ぜる体験もした。
鹿屋市の大海酒造では夕方、作業終業後の工場の静かな環境でもろみがぶくぶくと発酵する様子と音を体験、出来上がったばかりのまだ白濁している焼酎の試飲もあった。
一日目の夜は、鹿屋市の舟人で、蔵元の代表らも参加し、若潮酒造で作ったオリジナルブレンド焼酎やそれぞれの蔵元の焼酎が並べられ飲み比べ、旬の魚やさつま揚げなど焼酎とともに楽しんだ。
写真=鹿屋市の小鹿酒造
2日目は、鹿屋市の小鹿酒造では、仕込みの過程、蒸留の仕方の説明を受け、カメ壷貯蔵の様子を見学、焼酎の試飲もあった。
大崎町の天星酒造では、焼酎のほかに、大隅半島唯一の焼酎会社が行うウイスキー醸造を見学、まだ一般発売されていない3種類のウイスキーなど飲み比べ試飲をした。
写真=大崎町の天星酒造
鹿児島市から参加した4人組大学生は「いろんな焼酎が楽しめ、お湯割りで飲んだことが無かったけど美味しかった。それぞれ違いもあったし、今後も焼酎を飲みたいと思いました」。
焼酎マイスターと焼酎唎酒師の中隈なるみさんは、「来たことのない蔵もあり、とても楽しかったです。(焼酎蔵でウイスキーなど)新商品とか新しい挑戦もあって良かったし、これまでのレギュラーな焼酎も含め楽しめたので、バランスよくもっといろんな焼酎を広め紹介していきたいですね」。
写真=曽於市での芋掘り
天星酒造のウイスキー3種類を飲み比べしていた鹿児島市からの女性は、「貯蔵している樽の違い、製法が違うのか、色もそれぞれ味も違って美味しかったし、これまで飲んだことのない香りや味もして、バイトしている飲食店でも仕入れてみたいと思いました。以前から天星さんのファンで、芋焼酎の良さをとても引き出してくれ、焼酎造りの愛も感じ新酒を毎年楽しみにしてます。初めて蔵に来ることができて仕込み水も飲めたのでとてもうれしかった」など話していた。
蔵元のある地域を巡り、それぞれの焼酎文化、蔵人たちとの交流、地元の料理を通じて、大隅半島の魅力を感じながら鹿児島の焼酎をもっと好きになるような焼酎旅となった。