《商工業 》
不確実性の時代 労働力不足等に対処 南大隅町商工会総会
南大隅町商工会(藤田秀洋会長)の令和7年度通常総会が、令和7年5月20日、同商工会根占本所で開催され、令和7年度事業計画等が決められた。

写真=藤田会長があいさつ
平川広介副会長が開会のことば、藤田会長のあいさつ、来賓の石畑博町長の祝辞があり、福元雄二理事を議長に選任し議事に入り、令和6年度事業報告並びに収支決算などを承認。
令和7年度事業計画と収支予算が決められた。
事業計画の基本方針は次の通り。

写真=平川副会長が開会のことば
昨今は、物価高騰や人手不足など、私たちの事業環境に大きな影響を与える課題が多く、 このような不確実性の高い時代はVUCA (変動性、不確実性、複雑性、曖昧性)とよばれています。
私たちはこの状況を危機ではなくチャンスと捉え、地域の見直しやDX (デジタルトランスフォーメーション)の活用による地域商工業のイノベーションを推進していくことが重要だと考えています。
また、地域商工業の活性化についても取り組んでまいりました。
会員事業所の販路開拓支援に注力し、多くの事業者の皆様が新たな市場進出できるよう支援を行いました。本年度もこの取り組みを継続し、さらに販路拡大に向けたサポートを充実させてまいります。

写真=福元議長により議事進行

写真=石畑町長が来賓祝辞
一方で、労働力不足という大きな課題にも直面しています。
この問題に対処するためには、生産性向上が不可欠です。DXの導人は、業務の効率化を進める有効な手段であり、商工会としてもデジタル技術の活用を積極的に支援し、持続可能な経営基盤の確立に貢献してまいります。
また、小規模事業者の金融支援や事業計画策定支援についても、より一層強化していきます。
商工会活性化指針に基づき、積極的な経営改善普及事業および伴走型支援事業を展開し、事業者の皆様が安定した経営を実現できるようサポートいたします。
さらに、町行政や関係機関との連携をより深め、地域経済団体としての役割を果たしていくことも重要な課題です。地域全体の発展を目指し、商工会としてできることを最大限に行い、会員事業所の皆様の発展に寄与できるよう努めてまいります。
今後も、皆様と共に南大隅町の商工業をさらに発展させるため、全力で取り組んでまいります。
通常総会終了後は、懇親会も開かれ、会員同士の親睦や情報交換など行われた。