2026年04月11日 10時34分

《雑草(コラム) 》

その画面から目をそらしてしまうこの頃なのか

 仕事がら職場や家でも室内にいるときは、ニュースや報道番組を中心にテレビをずっとつけている。
 今の若い人たちの中には、テレビを持たないとか見ないという世代になっているとも聞いたりするが、私たちの年代は特に幅広い情報を得るためには、やはりテレビは必要で、パソコンに向かいながらも、耳だけはニュースを聴いたりしている。

 夕方から深夜にかけてはBSや民放でも報道番組が続いてチャンネルを変えながら、記事を打ちながらでも、気になるニュースは手を休め画面に見入っているが、最近はトランプ大統領が、身振り手振りをしながら語っているシーンが流れると、気持ちがざわざわし直視できず思わず目が離れてしまう。

写真=ドナルド・J・トランプXから

 たまに見る人はまだいいのかもしれないが、世界最強の国の大統領の発言として、いつも注視している中で、イランの軍事作戦を始めてから否応なしに毎日その顔が映る。
 連日見ていながら、日に日に変わる言動、その姿を見ているうちに、だんだんこれが本当に現実の姿なの…バーチャルな世界を見ているんじゃないの…という錯覚に陥りそうになっている。

 ただ、現実に戻ると実際、私たちの生活にも大きな影響を与え、さらに与えようとしている。
 本人は、そういうことなどはお構いなしなのだろうが、毎日の生活に便利さを享受している先進国と言われる国々に生きる人たちは、戦々恐々としている。親密な同盟国である日本はなおさら。

 民主主義国家ではない独裁国家が、地球の秩序、世界平和を乱し、この先はどうなっていくのだろうと思っていた。
 中国の領海侵犯しての海洋進出からロシアのウクライナ侵略に加えて、北朝鮮が日本の方向に向けさらに弾道ミサイルを発射する現実。

この腐りきった世界を大きく変えてくれる…?

 しかし今は、イスラエルとイランだけでなく周辺国も大きく巻き込んで戦闘行為が行われ、この地球はいったいどこへ向かっていくのだろう…予測もつかない。

 トランプ大統領が再選したとき前後は、いわゆるQアノンという人たち、周りにもその影響を受けた方がそれなりにいらっしゃり、トランプ大統領が、この腐りきった世界を大きく変えてくれるんだと話していた。

 この原油を巡ってのガソリンやナフサ、世界経済への影響は、今の直接の紛争当事国を超え、世界中に大きく響き、このままだとどこかで大きく激震するXデーが間近に迫っているのか…。

 まさか民主主義国、世界の冠たる自由な国の米国が、これほどまでに世界を揺るがす国際犯罪とも言える戦争を勃発させ、しかもこの機に及んでディールを叫んでいる…。

 特攻基地のあるまちに生まれ、太平洋戦争を中心に戦争の歴史は、それなりに学んできたつもりだったが、その歴史観、世界観を大きく変えてしまいそうな時代に突入していくのだろうか。

 ただ、戦争勃発、その引き金になるもの、そのベースになるものは根本的には変わらず、人類は進歩しないまま、同じ歴史を繰り返し続けていく。

 というより、科学が進歩すればするほど、その規模や影響はどんどん広がり甚大になっていき、同じ歴史というよりも、その進歩に比例するように大きく、同じような繰り返しには留まらないのだろう。

まず私たち日本人が取り戻す…

 とても暗い流れになってしまったが、こういう世相だからこそ、私たち日本人が、この世界にその倫理観のようなものを世界に差し出すとき。
 考えたくはないが、約100年前の戦前と重ね考え、万が一戦中、戦後というものをこれからさらに体験するようなことになるとするなら、その苦しみや悲しみ、憎しみを振り返り、日本人が古来から持つ「道」という考え方や、一神教的でない自然すべてのものに神が宿り「無」とか「空」のような宇宙観にまで広がるような考え方、哲学的なもの、利他の精神などを、まず私たち日本人が取り戻す…。

 現実にこの戦争でお亡くなりなっている多くの人たちがいる中で、実に青臭い物言いだとは思うが、人としての心の拠り所も含めて、今を乗り越えて、そんなことがベースにあって日々の暮らし求めていけるような人類、おおげさだが、そんな世の中であって欲しいと願う、そういう人々がまずは身の回りで、そして世界に広がり増えていけば……。(米永20260411)

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