2024年07月01日 22時28分
《宇宙 》
H3ロケット3号機~初の実用衛星打上げ成功 鹿屋でも声援
日本の新たな主力ロケットH3ロケット3号機が1日、種子島宇宙センターから打ち上げられ、打ち上げは成功したが、鹿屋市のリナシティ1階交流拠点でもパブリックビューイングがあり、打ち上げを固唾をのんで見守った。
打ち上げのカウントダウンが始まると、手を合わせたり、スマホを向けたりしながらスクリーンを祈るように見つめ、発射から第一ロケット分離など次々と宇宙へ向かって飛んでいく姿を目で追っていた。
H3ロケット3号機は、発射からおよそ16分後、搭載していた地球観測衛星「だいち4号」を高度600キロメートル付近の予定の軌道へ投入し、打ち上げは成功した。
だいち4号は、夜間や悪天候でも地殻変動などを数センチ単位で観測できる地球観測衛星で、災害時の情報収集などに役立てられる。
昨年は初号機の打ち上げに失敗。今年2月の2号機で成功していた。
今回の打ち上げ成功は、H3ロケットとして初めて大型の実用衛星を打ち上げたことになり、JAXA宇宙航空研究開発機構は、衛星打ち上げビジネスの国際競争で大きな手ごたえを掴んだとされている。