《地域づくり 》
大崎町の竹福商連携 竹の資源化モデルがノウフクアワード
農林水産省をはじめとするノウフク・アワード2024表彰状授与式が、令和7年1月30日、大崎町宮園集落内竹林整備箇所で行われた。
写真=「竹・福・商」連携の関係者ら
大崎町宮園集落での地域住民や企業、就労支援施設が行っている「竹・福・商」連携による「竹の資源化」モデルの構築と実践が「優秀賞」を受賞、表彰状授与式が開催されたもの。
写真=孟宗竹で炭つくり
ノウフク・アワードとは、農林水産業で障がい者等の多様な能力が発揮され、農林水産分野、福祉分野が抱える様々な課題の解決や、障がい者等の社会参画の実現、 農業の維持・発展、更には活性化にも質献している団体等を表彰。
この日はまず、次の竹・福・商連携の関係団体、関係者が紹介された。
田中力大崎町地域おこし研究員
宮園自治公民館
ひふみよベース大崎
社会福祉法人愛生会
大崎町社会福祉協議会
また来賓として、大崎町アドバイザー、リサイクル未来創成プロデューサーの玉村雅敏慶應義塾大学総合政策学部教授を紹介。
写真=東町長から表彰状の伝達
写真=東町長が挨拶
写真=慶應義塾大学の玉村教授もかけつけ
写真=竹炭を使い紅はるかを育てている愛生会
写真=宮園自治会
写真=大崎町社協
写真=田中力大崎町地域おこし研究員
写真=域おこし協力隊の伊藤剛さん㊨ら
東靖弘大崎町長があいさつし、東町長から宮園自治公民館など各団体代表に表彰状が授与された。
玉村教授が竹・福・商連携事業の説明を行い、受賞者を代表して、田中力地域おこし研究員があいさつ。
関係団体のほか、田中さんの竹炭づくり活動を引き継いでいる地域おこし協力隊の伊藤剛さん、竹の粉砕を担当している新平裕一さん、その竹炭をまいた畑で作られた紅はるかを干し芋に加工している㈱コーセンの吉留泉会長など関係者も紹介。
写真=きれいに伐採された竹林跡
今回のノウフク・アワード表彰は、全国から205団体の応募があった中からの受賞。
荒廃していた竹林の環境整備を自治会や障がい者の参加で行い、やっかいものの竹を炭にして資源化、その炭を使って愛生会の協力で紅はるかを育て干し芋に加工。
またタケノコを使ってのメンマづくりなど、竹福商連携による竹の資源化モデルの構築と実践が評価された。
写真=大崎町産メンマ
この日、式典が終わり、自治会でのおもてなしがあり、鹿児島大学総合科学域総合教育学系総合教育機構グローバルセンターの中谷純江教授や、関東学院大学法学部の????田仁美教授も訪れ、関係者らと情報交換、交流も行っていた。
写真=干し芋も製品化
宮園自治会の宮冨利行さん(75)は「最初は田中さんから話があり、グランドゴルフの仲間たちで語り合いやってみいがとスタート。伐採された雑木林跡地が竹林になって放置されたままだった。まずは竹林の入口を開いて少しずつ広げて伐採し燃やして炭にし、また地域のみんなで工夫しメンマもでき、だいやめで美味しくいただいている」。
中野耕造さん(72)は「国交省の地域づくり表彰で、新聞やテレビで話題になり反響が大きく、尻に火が付いた感じだったが、皆さんの協力もあって楽しく活動ができている。今後は、さらに広げられるか、ひふみよベースさんらとも話し合いながら続けていきたい」など話していた。