2024年09月08日 19時17分

《おおすみ雑記 》

肥料の三要素でなく、改めて水と二酸化炭素と太陽

 今なぜ、植物の基本というようなことを書きたいと思ったのか。それは、私たちが生きていくための「食」というものを改めて考えてみたいと思ったからだ。

 輸出を前提とした大規模農業、そこには地域経済にも大きく寄与、国や自治体としての目指していく方向が示され、実際、農業法人や企業、JA等も含め、農業をさらなる産業の柱として進めていく施策。
 
 そして、これまでの農家の経験と勘を頼りにしていた農業をブレイクスルーしていくようなICTデータを駆使した農業がこれから主流になっていくのか。

 ただ、農業を工業化し大規模化してきた、米国のトウモロコシなど、地下から吸い上げ大量に使う水が枯渇し始めていることも聞くなど、地球環境に対する課題、私たちが口にする食や農そのものの安全性についても取り上げられるようになっている。

 そこで地球にやさしい環境型農業や、無農薬、無化学肥料なども言われているが、何かそれとは違った、農業というよりも動植物の原点のようなものが問われ始めている。地球環境というものを改めて考えて…。

産業としての農業と、一人一人の命育む食と

 地球が誕生し、生物、植物が生存をはじめて何十億年という長い年月、水と太陽の光があれば、自然の中で動植物が生育できてきた。

 それが肥料の三要素の理論、そして20世紀の化学肥料革命等で、農業が産業として位置付けられその取り巻く環境がガラリと変わった。

 そこを、肥料や農薬というものを見直すということもだが、もっと原点に戻って考えてみようというもので、現実に、そうした農業で大きな成果を上げているグループもあるようだ。

植物の生命を与えてくれるものは…

 そこではまず、植物の生命とは何か?水と二酸化炭素と太陽について。

 化合物としての水についての元素等の難しい理論は抜きにして、太陽の光が水素と反応を起こした波が紫外線、バリウムに反応した波が赤外線に変わり、それらが交差し7つの色がそれぞれの温度の変化や様々な物質を結合、分解させ、地球に動植物の生命を与えてくれるというのが原点の原点。

 水と二酸化炭素と太陽の光を植物が利用するとデンプンという物質が合成され生命が維持される。

 そして植物の習性、生育の原動力などの理論に続いていくが、私たちが教科書等で習った農業の基本である肥料の三要素、そして化学肥料革命という理論でなく、そうした本当の植物の基本を理解した人たちの議論では、植物が持つ機能、まさしく太陽を含めた地球環境を考えての議論でもあり、とても興味が湧いてくる。

太古からの地球の歴史を振り返って考えることが先端…

 これらは新しいバイオテクノロジーであり、農業を変える先端技術だという。
 太古からの地球の歴史を振り返って考える「植物の基本」がだ。

 いま、輸出を前提とした大規模農業やICT化も大切だとは思うが、もっと地球環境にも優しい、植物の基本だけでなく、生命体としての原点、人間としての基本のようなもの、改めて考えてみるのいいのかと思う。

 特に、今から食や農に関心のある若い世代にとって…。
 (米永20240908)

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