2024年03月24日 09時35分

《戦争と平和 》

平和学習で串良中と熊本県錦中とが交流授業

 平和をテーマとした中学生のオンライン交流が、令和6年3月19日、鹿屋市立串良中学校で行われた。

 鹿屋市は、「空がつなぐまち•人づくり推進協議会」として旧海軍飛行場とゆかりのある兵庫県加西市、姫路市、大分県宇佐市、熊本県錦町との5市町で連携して平和ツーリズムの推進に取り組んでいる。

 その一環で、鹿屋市立串良中学校と熊本県錦町の錦中学校が平和学習をテーマとしたICT活動の取組として、オンラインでの学校交流、空がつなぐ学生交流事業が実施されたもの。

 平和学習を実施してきた生徒たちが、オンラインで、相互に発表や意見交換を実施。

 まず、串良中1年1組の生徒が、鹿屋市の紹介、串良中と1年生の紹介。2月に鹿屋市平和学習ガイドによる座学と鹿屋市の戦跡14カ所のうち8カ所を巡って勉強した内容を、画像を使って紹介。

 桜花の碑、野里国民学校跡、笠之原の掩体壕、金浜海岸、高須のトーチカ跡、特攻慰霊塔のある小塚公園、串良地下壕電信室、滑走路の残っている串良平和公園を訪れたときの感想や豆知識を伝え、またクイズを出して相互交流も行った。

 熊本県錦中学校からは、町の概要と、山の中の海軍の町にしき「ひみつ基地ミュージアム」の紹介。

 エントランスには九三式中間練習機あかとんぼが展示してあり、胴体と頭部を連結していたという魚雷調整場、海軍飛行予科練生約7000人がいたいという兵舎壕、地下作戦室、オリンピック作戦について、物資の配給や整備などを行っていた兵站基地、特攻隊の訓練基地としての飛行場などを紹介し説明。

 何のために平和学習をするのか。それは、同じことを二度と繰り返さないため、戦争の悲惨さんを伝えていく、暴力ではなく、話し合いで解決する、他社への理解、尊重などを伝えた。

 それぞれ生徒代表が感想とお礼を述べたあと、平和学習ガイドの迫睦子さんと小手川清隆さんが講評を行った。

 串良中では、五月の修学旅行で熊本を訪れ、錦町のひみつ基地ミュージアム等の見学も計画されているという。

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