《行政 》
柏原海岸で溺れた3人助け自らの命を犠牲~須田先生しのぶ
「須田先生をしのぶ会」が令和6年6月28日、東串良町立柏原小学校で行われ、生徒によるその当時の「須田先生についての話」があり、全校児童で「ああ、須田先生」を斉唱した。
写真=児童により紙芝居風に須田先生の功績を伝える
昭和12年に、柏原海岸にて溺れた3人の児童を助けるために、自らの命を犠牲にした、柏原小学校のかっての先生、須田久徳先生の功績をしのび、毎年命日の6月28日に全校児童て行っている行事。
この日は、児童により紙芝居風に「須田先生が子どもたちを見守っていると、突然3人の子どもが溺れかけ、苦しんでいるのを見つけました。
それを見て須田先生は素早く海に助けに向かいます。服を脱ぐ暇もありませんでした。クロールで須田先生はどんどん進みます。一人を磯に助けました。残りの二人を助けなければと、再び水の中に入っていきました。
三人の子供たちは救われて何とか息を吹き返しました。
しかし、志田先生の姿はどこにも見当たりません。須田先生!といくら叫んでも聞こえるのは波の音だけでした。
須田先生は、オオスミウロコマイマイという貝を発見したことから、一生懸命に勉強する人だったと伝えられています。しかし、命を落として、帰らぬ人となってしまいました。
須田先生の魂は、天国に上っていったのです。
須田先生が残した立派な行いは、いつでも残り続けます。
須田先生は、私たちにいろいろなことを教えてくれているはずです。私たちは須田先生から学んだことを、心に留め、生きてい行かなければなりません。」などを伝えた。
写真=合唱曲「ああ須田先生」の披露
全校児童による合唱曲「ああ須田先生」の披露、東串良町社会教育課職員による講話、校長によるお話があり、資料や展示物を学年ごとに鑑賞した。
6年生の福元煌君は「須田先生のことについて知ることができましたが、須田先生は大切な子供たちの命を一生懸命助けてくれました。私達も自分の命やみんなの命をこれからも大切にしていきましょう。」など感想を披露した。
また、6年生児童は、唐仁墓地墓参りも行い、線番をあげた。
写真=資料や展示物を熱心に鑑賞する児童