《行政 》
畜産悪臭&地下水成分を自ら改善してみませんか?
スクラブで稼働中の「BOリアクター」モニター募集、㈲シューコーポレーション
曽於市の南九州畜産獣医学拠点(スクラブ)で畜産用飲水浄化処理装置として採択され、牛や馬などの水環境を担当している東京都狛江市の㈲シューコーポレーションによる「BOリアクター」の製品説明会が、令和7年6月2日、スクラブ内で行われた。

㈲シューコーポレーションは、経営ビジョンとして「腐植環境をつくる水処理技術で世界を変える」土壌微生物が活性化する水環境をつくる技術で耕畜連携による循環型社会の構築を目指します。…として関東圏や沖縄、海外での畜産施設でも採用されている。
同社の製品「BOリアクター」は、鉱物による水質浄化技術と乱流による廃水処理技術を組み合わせたエアレーション型の水処理装置。
水槽内の用水を独自の鉱物セラミックと特殊な乱流発生構造の中をエアレーションによって通過させることで、土壌微生物が活性化する水環境をつくり上げている。

この日は、スクラブ施設について説明があったあと、㈲シューコーポレーションの惣川佳取締役による「BOリアクター」の解説があり、実際、スクラブ内で使われている装置を見学した。
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同水処理装置の効果は、腐敗菌の滅菌、減菌効果で、そこで処理された水は主に嫌気性球菌を始めとした腐敗菌に対する殺菌力がある。
シャーレに植え付けた大腸菌が3時間半、サルモネラ菌が90分、黄色ブドウ球菌が5時間後に死滅する。
その結果、家畜の腸内細菌を整え糞尿臭を低減し病原菌のまん延を抑制。

臭気についても、沖縄県内2500頭規模の肥育養豚場の地下水汲み上げによる飲水タンクに設置。
飲水ピックで採取した水質検査、および臭気測定ポイントにおける臭気測定を月次で実施。
新コスモス電機製「ニオイセンサXP-329IIIR」で測定した臭気レベル値、および臭気指数(相当値)を計測。「臭気レベル値」に単位は無く、ニオイの強弱を0~2000の数値で表示し、「臭気指数値」はニオイの強弱を00~40の数値で表示。
各ポイントの臭気は、測定タイミングによって上下するものの導入後約6か月で大きく低減。
定期的に発生していた周辺地域からの苦情が、導入後ゼロに。
該当地域の臭気指数の許容限度内に収まる結果となっている。

スクラブ内に設置した装置でも、2024年4月1日に開業後、高校の跡地のため周辺住宅が密集しているものの臭気に対する苦情がないなど効果が得られており、施設内に鹿児島拠点となる事務所を構え、市や大学と連携しながら南九州地域の畜産業発展の場として展開しているという。
また、飲水の鉄マンガン軽減についても、沖縄県内養豚場で当初基準値超過であった鉄、マンガンが、3か月経過段階で鉄は1/7、マンガンは1/8に減少。
約6か月後には基準値以内に収まる結果となりました。
岩手県内養豚場では、導入前後の水質検査結果を比較。基準の8倍あったマンガンが2か月で約34%減少。

バイオセキュリティとしても、ベトナム、ハノイ郊外の採卵養鶏場では、約8万羽を飼育している養鶏場で約5トン規模の飲水用タンクに1台ずつ設置。
飲水は井戸水を汲み上げ、タンクに貯水して使用。
受水槽および末端蛇口から採取した各検体について水質検査を実施したところ、設置前に検出されていた大腸菌は検出されず、またBODおよびCODもいずれも不検出となった。
このほか、飲水の亜硝酸態窒素軽減や、沖縄県内で100頭規模の乳牛を飼育している酪農場では、水道水を使用した約10トン規模の貯水槽に設置。
導入前は平均20万前後だった体細胞数値が、導入後約1か月で平均11万前後、最大で6.6万まで減少。
北海道内の農学系大学での試験牧場で試験導入。前年同期における体細胞数の推移を比較。
飼育している乳牛個体や配合飼料については前年と同様のものを使用しているが、2023年の平均が14.4万、2024年の平均が8.6万となり体細胞数の顕著な低下が見られたという。
設置方法は、水槽の中にステンレスチェーンで吊るし、水槽の大きさに応じた浄化槽用ブロワをつなぐ。
水面上からの泡の強さをみて、風量を調節する。という簡単なもの。
10トン水槽の場合、エアーレーション開始直後から4時間程度で一定レベルになる…と説明。

なお同社では、スクラブで稼働中の「BOリアクター」製品テストモニターを募集。
畜産悪臭&地下水成分を自ら改善してみませんか?
南九州地区で、スクラブ受付限定特典でキャンペーン中となっている。
浄化槽ブロアーもすべて無料で貸し出す。
有限会社シューコーポレーション
曽於市財部南俣スクラブオフィス5
℡80-4797-9359 担当惣川さん。




