2024年06月11日 08時42分

《四季の話題 》

初夏の風物詩~山あじさいと山野草展

 「アジサイと山野草展」が、令和6年6月7日か9日までの3日間、鹿屋市の上野町公民館で開催された。鹿屋山野草会主催。

 会場の公民館は、初夏の風物詩「アジサイ」や「山野草」が展示され、会場は初夏を彩る華やかな花でつつまれた。

 会では毎年6月に、「アジサイと山野草展」を開催し、内野龍己会長ら4人は、丹精こめて育てた自慢のアジサイや山野草を、今年は89点展示。

 今年のアジサイの開花は例年通りに開花し、展示会の会期中にきれいに咲くよう工夫して育てられ、今が見頃を迎えた花が展示された。

 会場入口ではコロナ対策で、体温測定と手の消毒を行った。
 作品と作品の間の通路は広く、車いすでも鑑賞できるように工夫され、鑑賞者は一方通行で作品を鑑賞できるようにしてある。

 アジサイの原産地は日本で、国内でガクアジサイから改良された品種。ガクアジサイは、花の周囲を額のように装飾することからそう呼ばれている。花は大型で、梅雨頃に開花する。

 会場入口には「黒竜」のアジサイが展示してある。葉は緑と黒の濃い色で、花は紫色。緑から黒に変化したような珍しいアジサイ。

 会場中央には内野龍巳会長が実生から52年間かかって育てた松の盆栽が展示してある。
 アジサイの葉は緑だが、濃い緑から明るい緑まであり、優しさがにじみ出ている。

 屋久島のアジサイは明るくて葉が小さい。花は白雪で小さくて可愛い。「鹿ノてまり」は、花の咲き始めは白色で、次第に青色になり、最後は黄色に変化する。寄せ植えではなく、1本の幹から出てきたアジサイだ。
アジサイは宮崎県と大分県が本場と言われ、栽培は水かけが大事で、開花したら水は根元に施し、花の上から撒水しない。雨が強い時は軒下に避難させる。

 花は咲き始めから花の色が変わり、七変化と呼ばれている。色は肥料の施したかにもよるが、本来持っている花の色を出すのに苦労する。

 青いアジサイはアジサイらしくてきれいで、この青を如何にきれいに出すかに苦労する。赤の花は、青を抑えて赤が引き立つように栽培する。
 花は上向きに咲くが、下を向く頃になると花の終わりで、花が終わったら葉を4枚程度残して剪定する。

 展示会では山アジサイが多く出品された。
 内野龍己会長は「会員4人が89点の力作を展示した。今年の開花は例年通りで、展示期間中に開花するように工夫して育てた。会員が4人では寂しく、増えることを願っている」と話していた。

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