2025年11月03日 10時59分

《伝統 》

鹿屋市王子町の鉦踊り・銭太鼓が町内を巡行

 鹿屋市王子町の鉦踊り・銭太鼓町内巡行が、令和7年10月26日(日)、王子町内一円で開催された。

 例年、新田川開通記念の旧暦8月28日頃、小学生から大人が1日かけて演じて町内を巡行している。

 鉦踊りは、江戸時代の宝暦3年(1753年)の島津藩新田開発に伴う新田川開通を記念しては始まったと伝えられている。

 今年は、10月19日(日)に和田新田土地改良区の神事終了後、和田井堰公園の水神様に奉納され、26日の巡行となった。

 銭太鼓は、昭和35年(1960年)頃、「出雲の銭太鼓」に倣い王子町民が立ち上げ、一時中断後、平成22年(2010年)に再開したもの。

 また今年は、全国農業担い手サミットinかごしま肝属地域交流会(情報交換会)が、10月23日にホテルさつき苑で開催され、歓迎アトラクションで鉦踊りが披露されている。

 この日、鉦踊り・銭太鼓町内巡行は早朝、王子町公民館に集合し2組に分かれ、町内を夕方まで巡り、行く先々で踊り、地域からはたくさんのお花が寄せられ、踊りが終わると口上を披露、周りから盛んな拍手が寄せられた。

 王子町鉦踊りは、平成2年に鹿屋市無形民俗文化財(第29号)に指定、さらに令和2年4月には鹿屋市内から2件目となる鹿児島県指定無形民俗文化財(第66号)に指定されている。

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