2025年03月21日 11時01分
《大隅点描 》
スゲ属の花咲く~肝属山地
鹿児島県大隅半島の南部の肝属山地は、標高700mから900m前後の山で、どこ山が高いのか区別がしがたく、南北に約90㌔mにわたって連なり尾状に見える。
主な登山道は甫与志岳、稲尾岳がメインで、あtの山は登山者が少なく、登山道は自然回帰するなど迷路となりやすいところも多い。

写真=ヒメカンスゲ
山体は花崗岩からなり、尾根筋は風衞性低木に覆われ、時に岩の露出あり肝属山地の山並みが展望されるところもある。
岩の露地には春一番を告げるようにカヤツリグサ科スゲ属が開花を始めた。
スゲ属は春咲きと秋咲きに分かれるが、写真2枚は春咲きのコイワカンスゲとヒメカンスゲである。

写真=コイワカンスゲ
いずれも常緑のスゲで、カンスゲは「寒スゲ」で冬も緑色を保つ葉で、根は頑強に地面に張り付くように生え、山地斜面崩壊防止の役割も果たしている。
コイワカンスゲの葉は、平滑りだが、ヒメカンスゲはザラザラしている。
小穂の花は写真に見るように黄色で一つひとつの小花はルーペの世界となる。
花らしくないため登山者は目に止めて見ることもなく、もっぱら研究者のみの対象となるが、山地のみに分布し「雑草されど大隅の雑草」の感がある。
大隅の自然、歴史研究
坂元二三夫