2025年04月12日 11時30分

《大隅点描 》

甫与志岳山頂部に雪積

 3月30日、九州の固有種で南限のツクシアケボノツツジを見学に肝属山系、甫与志岳(967m)へ登山した。

 姫角登山口には女性組2人も同じくアケボノツツジの見学であり、同行し山の話をしながら進んだ。

 肝属山地はヤブツバキの群生地で赤いツバキの花が見ごろで地面はジュータン状となって落下しており、2人組は早速スマホで撮影。山頂に近づくと今度はなんと樹木に雪が積もっているではないか。

 午前9時30分で風もなく寒くもなく、この暖かさになぜ雪があるのか、どう考えても不思議。

 ツバキの葉に1㌢の積雪。2人組は再びツバキの葉に積もった雪を撮影。
 この雪、甫与志岳山陵周辺のみの積雪で夜中に一時的にザーッと雨のはずが雪に変わったと判断される。

 しかし肝心のアケボノツツジは開花しておらず、まだ莟で今冬の寒波続きで平年の3日遅れの4月5日から6日が見ごろであることが分かった。

 アケボノツツジの群生地(7本)は甫与志岳山頂から北方面(黒尊岳方向)へ尾根伝いに約35分から40分進んだところの歩道沿い岩場のテープ目印で見られ、さらに30m進んだところの左側に巨木(約30㌢)のアケボノツツジ1本が見られる。

 ただし開花中に強風、雨によって落下したり花が傷ついたりし、天候にも左右される。

 またオオスミミツバツツジ、キリシマミツバツツジ、ドウダンツツジ群生地も1週間の開花遅れで、両3種とも4月6日から中旬にかけて開花し、4月10日前後が見ごろとなる。

 両3種は甫与志岳山頂から同じく北方面へわずか200m進んだところが群生地となり、群生地はさらに連続する。

 大隅の自然、歴史研究
 坂元二三夫

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