《地域づくり 》
36年続く毎年のサンタに感謝~㈱新生社印刷が大隅学舎へ
鹿屋市西原2丁目の児童養護施設大隅学舎(藤井光晴統括施設長・53人)へ、毎年36年続くサンタの贈り物がクリスマスを前に今年も届き、子どもたちが喜び、施設側が感謝の気持ちを伝えた。

写真=岡崎社長から手渡される「チコちゃんに叱られる」の絵本
昭和63年から毎年、クリスマスプレゼントを贈っているのは、鹿屋市札元の株式会社新生社印刷(岡崎洋人社長)。
今年は昨年に続いて、様々なジャンルの本。特に個人とかでは普段あまり買い求めることが少ない図鑑もの、子どもたちが興味を持つ最近の話題もの、小さな子どもから高校生まで幅広いジャンルの87冊。
この日は、岡崎社長らが同施設を訪れ、本を手渡し、お礼に手づくりの花束を受けた。

写真=お返しに子どもたちから手づくり花束
大隅学舎は、戦後の混乱期に親を失い家庭を失った子どもたちのために昭和22年設立された児童養護施設。
藤井施設長は「これまで36年間、様々なクリスマスプレゼントをいただき本当に感謝。以前の建物には、図書室があったのですが、建て替えるときにぼろぼろの本が多かったので処分、図書室もなくなったのですが、今、こうしてお気持ち、寄付等をいただくときには、本をお願いし、一つの部屋を図書室にして、子どもたちに本に接する時間をもっと増やしていきたいと考えており、とてもありがたいです」など語っていた。

写真=藤井施設長㊧と岡崎社長
同施設では、職員の趣味等を活かして山岳部やマラソン部などアウトドアのクラブを作り野外活動のほか、書道部や読書の時間も大切している。
㈱新生社印刷では、これまで昨年の本や、買い物して自分の好きな靴を選び贈り、手を汚さず砂遊びが手軽に楽しめる室内用の不思議な砂と砂場、ホームシアターセット、このほか三連低鉄棒、ハウス型遊具、屋外でのイベント等でマイクを使うためのワイヤレスアンプ、野球道具一式、ワンタッチテント、クリスマスツリーとイルミネーション一式、農業体験に使う軽トラック、施設内のゴミステーション整備など要望に応え様々。
岡崎社長は「屋外での活動や屋内、それぞれ好きなことがあると思いますので、ぜひ本も読んでもらい、それぞれの居場所をつくってもらいたい。そのお手伝いができうれしいです」など話していた。