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スクラブでの地域おこし協力隊 阿多さんに委嘱状
曽於市地域おこし協力隊の委嘱状交付式が、令和7年1月30日、曽於市役所で行われ、南九州畜産獣医学拠点(スクラブ)での地域協力活動を行う、阿多凪砂(あたなぎさ)さん(24)に、委嘱状が交付され、今後3年間の活動がスタートした。
写真=委嘱状を手に阿多さん㊨
阿多さんは、大阪府高槻市出身で、国立大学法人帯広畜産大学畜産学都卒業。
曽於市は国立大学法人鹿児島大学と共同で,南九州畜産獣医学拠点(通称「SKLV(スク
ラブ)」)を整備し、令和6年4月に運用を開始。
これまで約20000人が来場し、SKLVでは,基幹産業である農畜産業に携わる人材育成や雇用の場の創出により、新しい人の流れをつくり地域活性化を図ることを目指している。
同施設には、馬エリア、地方創生エリア、産業動物モデル飼育エリアの3つのエリアで構成されている。
今回の阿多さんについては、SKLV内の馬エリア及び地方創生エリアにおいて、地域の活力の維持、強化に資する地域協力活動に取り組む隊員を任用するもの。
曽於市とSKLVにおける地方創生エリア事業基本協定を締結した団体・企業等と連携
した地域協力活動となる。
概要は次のとおり。
▽市の地域協力活動及び文化振興等に関するイベントの企画立案や運営業務
▽SKLV内で飼育されている馬の飼育管理補助業務
▽アニマルセラピー並びに馬事業における対応補助業務
▽その他SKLVで実施する馬事業に関する補助業務等
この日は、五位塚剛市長から委嘱状が渡され、スクラブと連携した地域協力活動に期待が掛けられた。
阿多さんは、もともと動物が好きで、帯広畜産大では畜産科学課程農業環境工学ユニットで、たい肥や食品を中心に学ぶ中で馬が好きになり、JRAでアルバイトも経験。
昨年、スクラブに自費で1週間滞在し興味を持ち、曽於市地域おこし協力隊に応募し採用となったもの。
当分はスクラブで馬等の管理を手伝いながら、これまでの知見を活かした活動を、スクラブと連携しながら行っていくという。
阿多さんは「(スクラブに1週間滞在し)改めて興味を持ちました。いろんな人と交流しその温かさを感じ、いろんな分野でもっと人を呼び込めるような活動をしたい」など語っていた。
市としても、3年間活動し地域の企業や起業に興味を持ってもらいたい。今スクラブでは、いろんなセミナーが行われるようになっているので、新たな一つのメニューで独自のセミナーなど、スクラブと連携しながら開いてほしい…など期待が掛けられている。