《芸術・芸能 》
一服のお茶楽しむ~茶道裏千家鹿屋同好会による月釜会
茶道裏千家鹿屋同好会による月釜会が、令和6年5月12日、リナシティかのやギャラリーで行われ、訪れた市民らが一服のお茶を楽しんでいた。
茶道裏千家月釜会は、7年前に鹿屋市で行われたのに続いて2回目。
この日は、茶道裏千家鹿屋同好会(森山宗順会長)の約30人がおもてなし。
待合では、
床:細合喝堂筆「五月晴」(画)高園ハクソン
莨盆:手付き籠
火入:九谷焼
本席では、
床:橋本紹尚師筆「松風」
花:季のもの
花入:三友寵
香合:鎌倉彫義経 川端近左造
釜:富士釜 敬典造
棚:御間棚
水指:染付雲鶴 竹泉造
薄器:金蘭手蒔絵平喪 前橋欣斎造
茶杓:大亀老師作 銘好日
茶碗:赤絵寿 即全造
替:金叩老松 鵬雲斎大宗匠好 香斎造
蓋置:三つ人形 淡幽造
建水:曲
水次:白薩摩
抹茶:坐忘斎好み清浄の白 小山園詰
菓子:青梅 亜ん寿製
莨盆:香狭間形 屋久杉 海仙好み
火入:織部 善五郎造
訪れた市民らは、茶席に入る前に荷物や身なりを整える待合の部屋に入り、掛け軸や器などを観て楽しみ、本席では、基本の所作、所作の持つ意味や道具、茶の湯の心などの説明があり、お点前を拝見、一服のお茶を楽しんでいた。
茶道裏千家鹿屋同好会では、鹿屋市のリカレント講座や、アジア・太平洋農村研修センター・カピックセンターでの外国人に茶道体験に協力したり活動を続けている。
また9月22日(日)には、利休居士第15代、前家元の千玄室大宗匠を招き、串良平和公園、串良平和アリーナで献茶式、拝復席を行う予定となっている。
千玄室大宗匠は、学徒出陣し特攻隊員となった体験を持り、国連総会や米国上下両院議会、太平洋戦争発端の地、ハワイ真珠湾のアリゾナ・メモリアルユネスコ本部などで平和祈念献茶式を厳修し、鹿屋市でも平成29年に平和祈念献茶式を行っている。