《宇宙 》
きしら宇美亀ロケットを命名した岸良学園へプレゼント
肝付町岸良海岸で打ち上げられた千葉工大ロケットC0-1号機「きしら宇美亀ロケット」の岸良学園への贈呈式が、令和7年5月16日、同園で開催された。

写真=打ち上げられたロケットを贈呈
同ロケットは、昨年6月に千葉工業大学と肝付町が締結した「宇宙産業に係る人材育成に関する包括的連携協定」に基づく初めての打上げで、2025年5月4日、目標高度170㍍に到達し、打上げ実験成功したもの。
地元、岸良学園の児童・生徒が今回打ち上げるロケットの愛称を「きしら宇美亀(うみがめ)ロケット」と名付け、また、岸良小学校跡地で準備を進めてきて、その打ち上げ成功したロケットが寄贈された。

写真=あいさつする和田教授

写真=お礼の言葉を述べる竹中君
同ロケットは全長1.5㍍、直径15.4㌢、重さ8.3キロで、4日午前11時すぎに発射され、高度170㍍に達した頂点付近でパラシュートを開き、海面着水後に浮きが膨らんで機体は回収された。
同大学では、今後記録装置のデータを詳細に検証する。
この初号機は推進剤に固体燃料と液体酸化剤を使っており、基礎的な打ち上げと洋上回収の技術確立が目的。

贈呈式のこの日は、同大学の和田研究室の和田豊教授らが、きしら宇美亀ロケットを学園内に持ち込み、和田教授が「初めてこの町からの打ち上げで100%成功。思い出のロケットで、本物です。置いておくだけでなくどんどん触って勉強をしてください」とあいさつ。
同学園の竹中駿斗君と倉美黎さんに和田教授からロケットが手渡された。

写真=パラシュートやフロートを取り出し説明
ロケット命名をし、打ち上げも見学した竹中駿斗君(14)が、「これからもいろんな実験を頑張ってください」などお礼の言葉を述べ、子どもたちは、贈られたロケットに興味津々。
実際触ってみたり、和田教授が、内蔵されていたパラシュートやフロートなどを取り出し、またエンジン部分も分解して見せ、実際部品に触ってみて、ロケット打上成功の喜びを分かち合っていた。


