2024年11月11日 15時42分

《地域づくり 》

ひとりぼっちにしないまちづくり みまたコミュニティツアー

三股町社協の三股町コミュニティデザインラボ で161のプロジェクト

 三股町のひとりぼっちにしないまちづくりを巡る「みまたコミュニティツアー」が、2024年11月6日開催され、宮崎県の社会福祉法人三股町社会福祉協議会の三股町コミュニティデザインラボによる161のプロジェクトの活動のいくつかを、大崎町や曽於市からの参加者が視察した。

 同ツアーは、humuhumu osaki とlotta labの共同企画。

写真=資ZAIHAI材作業場

写真=1階のショップ

 視察した「三股町コミュニティデザインラボ」では、「自分たちのまちを自分たちで楽しく」と、まちを楽しくする5つのラボで楽しく地域活動。

 それがまちを楽しくすることにつながるのでは?
 地域活動は興味や関心から始める活動。大きなことはしなくていい。それぞれができる、小さなことから。「楽しい」から始めた一つひとつの活動が、実は目の前の人を支えている。

 そんな仕組みがあればきっとまちは楽しくなっていきます…として、あそぶラボ、伝えるラボ、出会いラボ、支えるラボ、食べるラボで様々な活動を立ち上げている。

写真=主催のhumuhumu osaki藤田さんがあいさつ

 この日は、大崎町からを中心に18人が参加。三股町総合福祉センターで、同ラボの吉田晴哉研究員から活動概要を聞いたあと、廃棄資材の再活用で新たな働く場を~「資ZAIHAI材」を視察。
 
 ビニールシートの複雑な立体加工製品を国内外に供給する都城の株式会社河宗では、廃材の処分に毎月何十万円もの費用をかけていたが、その会社と連携した地域活動として、廃材を利用したバッグ等を制作。
 空き家をDIYし、その制作所が2階に、そのバッグや古着等のショップが1階にあり、その「資ZAIHAI材」を視察した。

 次は、解体寸前の空き家が地域のコミュニティスペースに~Glocal Guest House WAJIMA。
 地域の社会福祉法人の敷地内にあった空き家を、地域の人たちと約半年かけてDIYで改装。
 様々な地域活動の交流拠点として、日本語を勉強したい外国人の日本語教教室、フリースクールの活動場所、不登校の親の会の集まり、よる学校のパソコン教室など、たくさんの出会いと発見が生まれている。

写真=Glocal Guest House WAJIMA

写真=樺山購買部

写真=「りんりん食堂」に早変わりする光明寺

写真=不登校児童生徒の居場所~Pit-En。

写真=コメーキングスペース コメ館

 また、世代や興味の異なる人と人との交わりからコラボレーションが生まれる場~樺山購買部。地域住民、特に足のない高齢者の買い物の場、コミュニケーションが自然と生まれる場として活用され、隣にはホットドッグ「2dog kichen」も。

 毎月第1、3土曜日、真っ白なのれんがかかり「りんりん食堂」に早変わりする光明寺。

 不登校児童生徒の居場所~Pit-En。日替わりで支援者(担当)を変えることで、十人十色の子どもたちに対応、創作活動、自然体験、調理体験、ICT機器を用いた体験など、その日その日で全く別の体験ができる。

 域課題と人をつなぐ場~コメーキングスペース コメ館。居場所を必要とする多様な立場の人たちが集まり、緩やかにつながれる場所。

 161ある活動の中で、6か所を見学。

写真=松﨑亮所長が活動概要尾を説明

 三股町総合福祉センターに戻り、同ラボの松﨑亮所長から、同ラボが考える地域共生社会の話を聴いた、
 多様な場の力で、その人の多面性が引き出され、役割や生きやすさを感じるのでは…。

 それをどのようにつくっていくのか、支援目的の場だけでなく、支援を入り口としてでなく、本人の「気になる」を入り口として場づくりを行っていく…として、これまで助走を続けてきた夜立よる学校を開校。

 昼間の学校や職場など同質性の中で多様な人が混ざり合うことが少ない時間でなく、福祉の視点のラベルだと交わらない人々、孤立や孤独などからも、よる学校開校で、目的を一つにしない、誰も排除しない、多様な人がいる場、無理なく楽しい場としていく。

 昼間のタグがはずれた夜は多様性のゴールデンタイムとして、様々なイベントや音楽など、これまで創り上げ点在しているコメーキングスペースコメ館、WAJIMA館、いっぽのほし館、ビオトープ館、ひかりの森子ども館、いっぽのひかり館、学童ホール、光明寺館、よる学校購買部、よる学校印刷室など、多様な居場所でまぜあわさることで、地域の「やりたい」こと、地域の「コマッタ」をチューニング!?。

 ゆるスポやタロットで占うミライの進路、THE☆ボードゲーム、ギターともだち、ハーブと遊ぼう、よる学校生徒会、社会科見学自衛隊を探せ、森の子麻雀教室、DJ教室など様々なオープンスクールを開校。

写真=ホットドッグ「2dog kichen」

 多様な場ができて、こども真ん中、自由なまなびなどの昼立ひる学校など、福祉と暮らしの二階建てで構造的に考え、ヤング&アダルトリレー、世代間フォークダンス、けんか神輿大会など合同大運動音楽会という新たな場を次々と生んでいる…など説明。

 次は、それぞれの教室や学校、多様な居場所で活躍している多様な人が参加し、それぞれ活動を紹介。

 その活動している人たちを囲んで質疑応答など行い、最後は、自分のやりたいことを書いて貼り付け、公表した。

 参加者の一人は、「社協が母体となってこれだけのことが出来ているのはすごいことで他で見たこともない。私たちもこれまでやってきたことをそのまま続けていくのでなく、もっと知恵を出し合って、みんなの楽しいをみんなで創り上げていく、そういう環境づくりが必要なのでは…」など感想を語っていた。

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