《食・物産 》
桜島大根 さつまいも サトウキビ酢など鹿児島食材で健康を
顔島市で機能性食品の会
機能性食品の会が令和7年4月25日、鹿児島市のサンロイヤルホテルで開催され、鹿屋市からも参加があり、血管改善機能があるとされる桜島大根のトリゴネリンやサトウキビ酢の機能についての話があった。

元県議会副議長で薬剤師、鹿児島女子短期大学客員研究員の武昭一氏が、屋久島のおおぞら高校、世界遺産の屋久島で仲間と生活することで、人と人、人と自然、人と動物などのつながりを学んでいることについて話があった。
トリゴネリンなどの機能性食品については、桜島大根を継続して食べると血管内皮機能が改善して血管がしなやかになり、動脈硬化予防につながる可能性があり、これまでは大根が収穫できる主に冬場に食していたが、食品加工メーカーと連携して「トリゴネリン入り桜島大根煮」を商品開発し、今回初めて商品紹介が行われた。

トリゴネリンは、多くの植物に含まれるビタミンの一種であるナイアシンと似た機能を持つ。
コーヒーの生豆に最も多く含まれるが高温に弱く、焙煎されることによってそのほとんどが失われてしまうが、桜島大根のトリゴネリンは、煮る、揚げるなどの調理やレトルト加工でも失われないとされ、年間を通して食することのできる加工が求められていた。
トリゴネリンは、脳の老化やアルツハイマー型認知症を予防する効果があるという研究成果が出ており、注目される機能性食品。

また、サトウキビ酢の成分には、抗酸化力があり、奄美大島で長生きの人が多いのは、黒砂糖を食べる習慣があり、サトウキビ酢にはポリフェノール含有が高く、質がいい。
がんになりやすいのは、低体温と酸素が足りないことにある。鹿児島にはこの桜島大根とサトウキビ酢があり、元気で長生きを…など語った。
次に、農学博士で、大隅加工技術センターアドバイザー、マイ食品開発研究所代表の吉元誠さんは、さつまいもについて長年研究、「最強!スーパーフード サツマイモ」の著書もあり、機能性食品としてのさつまいもについての説明もあった。


また、おおぞら高校に訪問をしたときの感想を㈱寿福産業の寿福一隆会長、鹿児島の伝統食「さつまいもでん粉」を次世代へとPR、伝統的な日本の食文化を伝えている鹿児島女子短期大学の福司山エツ子名誉教授が、鹿児島の食について話した。
機能性食品の会は今後も、桜島大根ほか鹿児島の食材についての機能性など例会を通して学んでいくという。