2024年07月06日 10時07分

《地域づくり 》

犯罪や非行防止と罪を犯した人の更生に理解を深めて!

第74回「社会を明るくする運動」のメッセージ伝達式と出発式

 第74回「社会を明るくする運動」のメッセージ伝達式が令和6年7月1日、鹿屋市役所市民ホールで行われた。
 7月1日~31日までの第74回社会を明るくする運動の実施に伴い、内閣総理大臣と塩田康一知事のメッセージを伝えたもの。
 また、市内大型店前での啓発などの出発式があり、それぞれの場所で運動促進のティッシュなどを配った。

写真=虐待を受けているということを感じたらぜひ189に電話を…など挨拶する黒木会長

 「社会を明るくする運動」はすべての国民が、犯罪や非行の防止と罪を犯した人の更生について理解を深め、それぞれの立場において力を合わせ、犯罪や非行の無い明るい社会を築こうとする全国的な運動。

 この日は、肝属保護区保護司会の黒木次男会長が「保護司の制度は江戸時代から始まり、昭和25年に法制化されちょうど75年、社会を明るくする運動は74回目となる。

 我が国の保護司制度は充実しており、世界でも高い評価を得ている。海外でも保護司という名前で通じるようになっている。国際的に保護司制度の日定めようという動きもある。
 ただ、皆様に多くの苦労をかけており、助け合って協力し合ってという社会の流れですが、国との関係で進んでいない部分もあって議会の中でも取り上げてもらい、市長さんからも前向きなことばをいただいた。

 県や国にもどんどん声を上げていき、皆さんの活動がしやすくなるような保護司会にしていきたい」など述べた。

 また、「今回のコンセプト、生きづらさを社会全体で変えていくこと。どんな人でも変わっていく、変えられるんだということを多くの人に知っていただきたいということ。更生保護のボランティアの活動を社会に広く知っていただきたい。という3点が今年のコンセプト。
 
 今日の出発式はじめ、このコンセプトに沿った活動をしていきたい。その中で子どもへの虐待がなくならない、児童虐待防止法が施行されましたが、虐待の事実を知ったら国民みんなが児童相談所に通報しなければならないという義務がある。

 ただ、そういったことがまだ理解されていない現状があり、189というダイヤルで、ガイダンスが出て郵便番号をいえば、その地域の児童相談所に繋がるようになっている。

 虐待を受けているということを感じたらぜひ189に電話をしてください。目に見えない虐待がかなりあるような気がしています。親から虐待受けず伸び伸びと育ち社会に役立つ人間に育ってほしい」などあいさつ。

 肝属保護区保護司会鹿屋支部の岩野英昭支部長から内閣総理大臣、鹿屋市更生保護女性会の濱田啓子会長から県知事へのメッセージが伝達され、中西茂市長がメッセージ伝達に対する表明。

 来賓を代表して、高野信司鹿屋警察署長、宮下昭廣社会福祉協議会会長があいさつし、鹿屋市内のニシムタ、マックスパリュリナシティ鹿屋店、どっ菜市場前で啓発活動を行った。

 内閣総理大臣へのメッセージは次の通り。

 社会を明るくする運助は、すべての国民が、犯罪や非行の防止と立ち直りについて理解を深め、それぞれの立場において力を合わせ、明るい地域社会を築くための全国的な運助です。昭和26年から始まったこの運動は、国民の皆様の御賛同を賜り、今年で74年目を迎えました。

 情報通信技術の進展などにより、私たちのライフスタイルは急速に変化し、飛躍的に便利になりました。

 一方で、人と人とのつながりが希簿化し、望まない孤独や社会的孤立などの問題も生じています。様マな「生きづらさ」は、私たちの誰もが抱えうる問題であり、ときに犯罪や非行という形となって私たちの社会に影を落とすこともあります。

 多様な背景を持つ人々が、お互いのことを理解しながら、共に支え合うことができるよう、包摂的な地域社会の実現を目指すことが重要です。

 保護司をはじめとする更生保護ボランテfアの方々、地域の方マの幅広い御理解と御協力をいただきながら、全ての国民がそれぞれの立場において力を合わせることにより、犯罪や非行のない安全で安心な明るい地域社会を築いてまいりましょう。

 「人は変われる」ということを信じ、人が「変わっていく時間」を希望を持って受け止めるとともに、本運動の社会的意義や更生保護ボランティアの存在一役割について御理解いただき、「幸福(しあわせ)の黄色い羽根」のもと、本運動
に御参加いただきますようお願いいたします。

県知事へのメッセージは次の通り。

社会を明るくする運動は、すべての国民が犯罪や非行の
防止と立ち直りについて理解を深め、それぞれの立場において力を合わせ明るい地域社会を築くための全国的な運動です。

 鹿児島県におきましても「犯罪や非行を防止し立ち直りを支える地域のチカラ」をスローガンに第74回社会を明るくする運動を実施いたします。

 地域社会の中で孤立することなく生活の安定を図るためには、多様な背景を持つ人々がお互いを理解し合い共に支え合う包摂的な地域社会の実現を図ることが重要です。

 県民の皆様に本運動の趣旨を御理解いただき共感の輪を広げていくため、県内の保護司会や更生保護女性会など関係団体の皆様の御支援、御協力をいただきながら、県内各地で本運動を展開してまいります。

 また本県では、今年3月に策定した「第2次鹿児島県再犯防止推進計画」に基づき国や市町村、関係機関・団体の皆様と緊密に連携しながら、刑を終えて出所した方などの就労や住居の確保をはじめ、薬物依存、高齢、障害、生活困窮の克服など、立ち直りの支援に関する様々な施策を推進しております。

 様々な「生きづらさ」は、私たちの誰もが抱えうる問題であります。
 県民の皆様におかれましては、誰一人取り残さず、誰もが安全で安心して暮らせる社会を実現するため、社会を明るくする運動の社会的意義を御理解の上、本運勁に積極的に御参加いただきますよう、お願い申し上げます。

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